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エフメノカプセルは食後に飲んじゃダメ?
公開. 更新. 投稿者:月経/子宮内膜症.この記事は約2分36秒で読めます.
9,672 ビュー. カテゴリ:エフメノって何の薬?
エフメノカプセル
2021年11月29日に、黄体ホルモン製剤プロゲステロン(商品名エフメノカプセル100mg)が発売されました。
適応は「更年期障害および卵巣欠落症状に対する卵胞ホルモン剤投与時の子宮内膜増殖症の発症抑制」となっている。卵胞ホルモン剤との併用が基本です。
用法用量は以下のようになっている。
卵胞ホルモン剤との併用において、以下のいずれかを選択する。
・卵胞ホルモン剤の投与開始日からプロゲステロンとして100mgを1日1回就寝前に経口投与する。
・卵胞ホルモン剤の投与開始日を1日目として、卵胞ホルモン剤の投与15日目から28日目までプロゲステロンとして200mgを1日1回就寝前に経口投与する。これを1周期とし、以後この周期を繰り返す。
そして、「用法及び用量に関連する注意」に以下のように書かれている。
食後に本剤を投与した場合、Cmax及びAUCが上昇するとの報告がある。食事の影響を避けるため、食後の服用は避けること。
食後に飲むと血中濃度が上昇するため、就寝前の服用となっている。
日本では、更年期障害および卵巣欠落症状に伴うホットフラッシュなどの症状に適応を有する黄体ホルモン製剤は、卵胞ホルモンとの外用配合薬(メノエイド)のみでした。このことから、日本産科婦人科学会および日本更年期医学会(現:日本女性医学学会)からHRTに適応を有する既存の卵胞ホルモン製剤と併用できる黄体ホルモン製剤の早期承認・開発の要望書が提出され、2010年の「医療上の必要性の高い未承認薬・適応外検討会議」で高い評価を受けて開発が進められ、今回の承認に至ったという。
プレマリン+プロベラの組み合わせとかよく見かけましたが、更年期障害に対してプロベラが適応外になるということですね。今後はプレマリン+エフメノという組み合わせになるのでしょうか?
しかしまだ発売されたばかりのエフメノの薬価は229.70円/カプセルとのことなので、お値段的にはちょっと考えてしまいます。
商品名 | 一般名 | 規格・剤形 |
---|---|---|
デュファストン | ジドロゲステロン | 錠5mg |
ヒスロン | メドロキシプロゲステロン酢酸エステル | H錠200mg、錠5mg |
プロベラ | メドロキシプロゲステロン酢酸エステル | 錠2.5mg |
ルトラール | クロルマジノン酢酸エステル | 錠2mg |
ディナゲスト | ジエノゲスト | 錠0.5mg、錠1mg、OD錠1mg |
ミレーナ | レボノルゲストレル | 子宮内黄体ホルモン放出システム |
エフメノ | プロゲステロン | カプセル100mg |
ノルレボ | レボノルゲストレル | 錠1.5mg |
エフメノカプセル100mg 2cap
1日1回就寝前 14日分
勉強ってつまらないなぁ。楽しみながら勉強できるクイズ形式の勉強法とかがあればなぁ。
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