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力価計算の方法
公開. 更新. 投稿者:調剤/調剤過誤.この記事は約2分39秒で読めます.
10,248 ビュー. カテゴリ:成分量(力価)から製剤量を求める
薬剤師の皆さんなら、ヘソで茶を沸かすくらい簡単な力価計算。
私は苦手です。
処方箋に製剤量で記載されていればよいが、成分量(力価)だとパニックになります。
例題.リスパダール細粒1% 2mg(成分量)を測り取りたい時、何g(製剤量)測り取ればよいか?
まず、1%散ということは、1g中に0.01g(=10㎎)の成分が入っているということ。
100%散(=原末)
50%散(=500㎎/g)
10%散(=100㎎/g)
比例式
比例式から求めようとすると、
1g(製剤量):10mg(成分量)=Xg(製剤量):2mg(成分量)
という式から計算すればよい。
と言われても、中学数学すら疎かな私にとっては難問。
「A:B=C:Dのとき、A:BとC:Dの比の値は等しいから、A/B=C/Dとなる。両辺にB×Dをかけると、A/B×B×D=C/D×B×Dとなり、A×D=B×Cとなる。したがって比例式の内項の積と外項の積は等しくなる」
10X=2となり、X=0.2だから0.2gとなる。
脳内変換
例えば、10%散の薬で、製剤量(1g)から成分量(100㎎)は頭の中でイメージしやすい。
しかし、その逆、成分量から製剤量はイメージしにくい。
なぜか。
%を見た時点で、割り算脳になっているから。
製剤量から成分量を求めるには、割り算で計算する。
じゃあ、逆に成分量から製剤量を求めるには、掛け算で計算すればよい。
初めの例題の、リスパダール細粒1%は、100倍散なので、成分量2㎎を100倍すれば製剤量になる。
2㎎×100=200㎎=0.2g
といった具合に。
1%は100倍、10%は10倍、50%は2倍、ここら辺は簡単だが、0.25%とか細かくなってくると、脳内だけでは計算しづらい。
0.25%=0.25/100 なので、これの逆100/0.25は。。。電卓で計算すると、400なので、成分量を400倍すれば製剤量が求められる。0.25は1/400だから400倍ってこと。
つまり、%を分数に直して、分母と分子を逆にして、成分量に掛ければ、製剤量が求められるということ。
それぞれの計算しやすい方法があるかと思いますので、参考までに。
勉強ってつまらないなぁ。楽しみながら勉強できるクイズ形式の勉強法とかがあればなぁ。
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3 件のコメント
50%散が50mg/gになっていますが、500mg/gと思います。
自分は製剤量で処方が来たとき、
(製剤量)÷(%の10倍)
というふうに計算しています。
例)製剤量150mg 〇〇細粒20%の場合、
150÷(20×10)=0.75g
これが一番楽で早いように思います。
連投すみません。
上記コメントはすべて製剤量→成分量
の間違いです。
コメントありがとうございます。
ご指摘ありがとうございます。
色んな方法がありますね。参考にさせていただきます。