2024年4月19日更新.2,754記事.

調剤薬局で働く薬剤師のブログ。薬や医療の情報をわかりやすく伝えたいなと。あと、自分の勉強のため。日々の気になったニュース、勉強した内容の備忘録。

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力価計算の方法

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成分量(力価)から製剤量を求める

薬剤師の皆さんなら、ヘソで茶を沸かすくらい簡単な力価計算。
私は苦手です。

処方箋に製剤量で記載されていればよいが、成分量(力価)だとパニックになります。

例題.リスパダール細粒1% 2mg(成分量)を測り取りたい時、何g(製剤量)測り取ればよいか?

まず、1%散ということは、1g中に0.01g(=10㎎)の成分が入っているということ。

100%散(=原末)
50%散(=500㎎/g)
10%散(=100㎎/g)

比例式

比例式から求めようとすると、

1g(製剤量):10mg(成分量)=Xg(製剤量):2mg(成分量)

という式から計算すればよい。
と言われても、中学数学すら疎かな私にとっては難問。

「A:B=C:Dのとき、A:BとC:Dの比の値は等しいから、A/B=C/Dとなる。両辺にB×Dをかけると、A/B×B×D=C/D×B×Dとなり、A×D=B×Cとなる。したがって比例式の内項の積と外項の積は等しくなる」

10X=2となり、X=0.2だから0.2gとなる。

脳内変換

例えば、10%散の薬で、製剤量(1g)から成分量(100㎎)は頭の中でイメージしやすい。
しかし、その逆、成分量から製剤量はイメージしにくい。

なぜか。

%を見た時点で、割り算脳になっているから。

製剤量から成分量を求めるには、割り算で計算する。
じゃあ、逆に成分量から製剤量を求めるには、掛け算で計算すればよい。

初めの例題の、リスパダール細粒1%は、100倍散なので、成分量2㎎を100倍すれば製剤量になる。
2㎎×100=200㎎=0.2g

といった具合に。

1%は100倍、10%は10倍、50%は2倍、ここら辺は簡単だが、0.25%とか細かくなってくると、脳内だけでは計算しづらい。
0.25%=0.25/100 なので、これの逆100/0.25は。。。電卓で計算すると、400なので、成分量を400倍すれば製剤量が求められる。0.25は1/400だから400倍ってこと。

つまり、%を分数に直して、分母と分子を逆にして、成分量に掛ければ、製剤量が求められるということ。

それぞれの計算しやすい方法があるかと思いますので、参考までに。

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3 件のコメント

  • ななし のコメント
         

    50%散が50mg/gになっていますが、500mg/gと思います。

    自分は製剤量で処方が来たとき、
    (製剤量)÷(%の10倍)
    というふうに計算しています。
    例)製剤量150mg 〇〇細粒20%の場合、
    150÷(20×10)=0.75g

    これが一番楽で早いように思います。

  • ななし のコメント
         

    連投すみません。

    上記コメントはすべて製剤量→成分量
    の間違いです。

  • yakuzaic のコメント
         

    コメントありがとうございます。

    ご指摘ありがとうございます。
    色んな方法がありますね。参考にさせていただきます。

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yakuzaic
yakuzaic/著
2023年09月14日発売

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出身大学:ケツメイシと同じ
生息地:雪国
座右の銘:習うより慣れろ。学ぶより真似ろ。
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