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胃カメラをする日に必ず飲む薬?
公開. 更新. 投稿者:消化性潰瘍/逆流性食道炎.この記事は約1分24秒で読めます.
3,289 ビュー. カテゴリ:胃カメラと血圧
胃カメラをすると血圧が上がるの?
今度胃カメラを撮るという患者さんから、「血圧の薬は当日飲んでくるように言われた。血圧の薬はどれ?」と聞かれた。
別に飲まなくても良いんじゃないか?胃カメラが終わってから全部飲めばいいんじゃないか?とも思ったが、胃カメラに対する緊張感のために、通常の血圧より上がることが多いため、当日も降圧剤は飲ませることが多いようだ。
同様の理由により、心臓病の薬(強心剤、抗不整脈薬)も服用させることがある。
抗血栓薬も含めて、医師の判断によるところが多いので、薬局で勝手に判断して指導するのは避け、必ず医療機関に問い合わせてもらったほうがよい。
胃カメラするとき抗血栓薬は中止する?
医療機関によって異なるのだろうけれど、私が話を聞く限りでは、単剤であろうと胃カメラのときには抗血栓薬は中止しているケースが多い。
しかし、抗血栓薬の中止による脳梗塞の発症リスク増などは無視できない。
抗血栓薬について、かつては出血リスクから多くの手術で休薬することが一般的だった。
しかし、アスピリンの休薬で脳梗塞発症リスクが3倍になり、うち70%を休薬後10日以内のケースが占めることや、ワーファリンの休薬で約1%に血栓塞栓症が表れ、重篤な経過をたどることなどが指摘された。
そのため近年では休薬による血栓症リスクと継続による出血リスクを鑑みて、休薬か継続かを決定することが主流となっている。
2012年7月に日本消化器内視鏡学会など6学会が合同で作成した「抗血栓薬服用者に対する消化器内視鏡診療ガイドライン」では、術式ごとに出血危険度を4段階に分類し、内視鏡施行時の抗血栓薬の継続可否を判断している。
検査など観血的処置を行わない通常消化器内視鏡は、出血危険度が最も低いとされ、いずれの抗血栓薬も継続下で施行可能としている。
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