オキシコンチンＴＲ錠は焼却処分？

ＴＲＦ製剤の処分方法

オキシコンチンＴＲ錠はどうやって廃棄する？

期限切れ麻薬の処理方法で、粉・液剤などはそのまま、錠剤はお湯に溶かして下水に廃棄、デュロテップパッチなどは切り刻んで廃棄、するのを保健所立会のもと見てきましたが、最近のＴＲＦ製剤（タペンタ、オキシコンチンＴＲ）の処分方法は一筋縄ではいかないようだ。

ＴＲＦ製剤とは、Tamper Resistant Formulation＝改変防止製剤のことです。

ハンマーを使っても壊れないという。

オキシコンチンＴＲ錠の特徴として、錠剤の強度を高くすることで粉末まで砕くことが困難な硬い製剤に設計され、また、添加物であるポリエチレンオキシドは酸化エチレンの非イオン性ポリマーで、溶解するとゲル状になる特徴を有している。その為、粉末にしての吸引や、溶解しての注射など乱用ができない設計になっている。

そのため、注意事項として、東京都保健福祉局の資料には、
・破砕は困難なため、ミキサーを使用した廃棄は行わないでください（刃を傷め ることがあります。）。
・TRF 製剤（改変防止製剤）のため、水性溶媒中（水、エタノール、賛成水溶液
など）では粘性ゲルとなり、溶解による廃棄は困難です。
と書かれている。

具体的な廃棄方法としては、

①錠剤を焼却してください。
②粘着力の強いガムテープなどで錠剤を包み、錠剤が見えない状態にして、通 常の医薬品と同様に廃棄してください。

となっている。

①の方法は、焼却炉でも無ければ難しい方法だろう。
②の方法になりそうだが、保健所の職員が帰った後に取り出せるような状態ではダメだと思うので、どういう処分方法を指示されるのか、ちょっと期待。