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変わる病名
公開. 更新. 投稿者:服薬指導/薬歴/検査.この記事は約2分8秒で読めます.
2,478 ビュー. カテゴリ:病名の変更
病名は時代にあわせて変化します。
精神分裂病→統合失調症(2002年)
痴呆→認知症(2004年)
高脂血症→脂質異常症(2007年)
精神薄弱→知的障害(1998年)
成人病→生活習慣病(1996年)
らい→ハンセン病(1996年)
慢性関節リウマチ→関節リウマチ(2004年)
精神分裂病、痴呆、精神薄弱、らい、といった言葉は差別的に感じる人も多く、名称変更に至りました。
高脂血症については、善玉コレステロール(HDL)については、高い方がよく、低い方が悪いので、コレステロール値が高い=病気というわけではないため、脂質異常症に名称変更されました。
成人病については、現代人の乱れた生活習慣の結果、子どもにも成人病と同じような症状が増えたため、名称変更されました。
関節リウマチは以前は「慢性」関節リウマチと呼ばれていました。
そもそも「rheumatoidarthritis」の日本語訳が「慢性関節リウマチ」となりましたが、「rheumatoidarthritis」という学名には「慢性」にあたる語は一切含まれておらず、実際、急性発症する例もあるため、これは完全な誤訳であったとされている。
また、「慢性」という言葉が患者に与える不安感から取り除かれた。
躁うつ病のことを双極性障害と言うのは、明らかな病名変更という形ではないような、時代に伴ってなんとなく変わってきたような。
うつ病と双極性障害をまとめて気分障害と言っていましたが、これも、最近の研究から、うつ病と双極性障害は違う病気だという可能性が高くなったと判断されたため、気分障害とは呼ばなくなりました。
不定愁訴の病名
以前は不定愁訴として扱われていた症状が、原因が解明されるにつれ、病名が付けられていく、ということもあります。
以前は心身症に分類されていたような、過敏性腸症候群や機能性ディスペプシアなどがそれにあたる。
血管炎の病名
医薬品の効能又は効果等における血管炎に関する疾病の呼称の取扱いについて
大動脈炎症候群 →高安動脈炎
ヴェゲナ肉芽腫症→多発血管炎性肉芽腫症
Churg―Strauss症候群、チャーグ・ストラウス症候群、アレルギー性肉芽腫性血管炎→好酸球性多発血管炎性肉芽腫症
シェーンライン・ヘノッホ紫斑病、ヘノッホ・シェーンライン紫斑病、アナフィラクトイド紫斑(単純型、シェーンライン型、ヘノッホ型)、アレルギー性紫斑病→IgA血管炎
結節性動脈周囲炎、多発性動脈炎→結節性多発動脈炎、顕微鏡的多発血管炎
障がい
「障害者」のことを「障がい者」と表記されるものが見られる。
「害」の字が好ましくないとして、地方公共団体などが「障がい者・障がい児・障がい者手帳」と平仮名と交ぜ書きにする変更しているケースがみられる。
「日本障がい者スポーツ協会」も「障がい」である。
そのうち、パニック障がい、双極性障がい、睡眠障がい、発達障がいと変わってくるかも知れない。。。
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