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同じ成分で劇薬と普通薬のあるもの
公開. 更新. 投稿者:調剤/調剤過誤.この記事は約2分16秒で読めます.
10,685 ビュー. カテゴリ:劇薬と普通薬
同じ成分の薬でも、劇薬に分類されていたり、普通薬に分類されているものもあって、調剤時に探す棚で戸惑ったりする。
普通薬という呼び方も変かも知れませんが、劇薬じゃないもの。
有名なものはテオドール(テオフィリン製剤)。
劇薬に分類されるのは、
テオドールシロップ2%
テオドールドライシロップ20%(0.4g分包品を除く)
テオドール錠200mg
テオドール顆粒20%(0.5g分包品を除く)
普通薬に分類されるのは、
テオドール錠100mg
テオドール錠50mg
次にカロナール(アセトアミノフェン製剤)。
劇薬に分類されるのは、
カロナールシロップ2%
カロナール原末
カロナール坐剤400
カロナール細粒20%(分包品を除く)
カロナール細粒50%(0.6g分包品を除く)
カロナール錠500
普通薬に分類されるのは、
カロナール坐剤100/カロナール坐剤200
カロナール坐剤小児用50
カロナール錠200/カロナール錠300
そして、ドグマチール(スルピリド製剤)。
劇薬に分類されるのは、
ドグマチール細粒10%/ドグマチール細粒50%
ドグマチール錠100mg/ ドグマチール錠200mg
普通薬に分類されるのは、
ドグマチールカプセル50mg/ ドグマチール錠50mg
教えてもらったもので追加
コントミン/レボトミン(クロルプロマジン塩酸塩製剤)。
劇薬に分類されるのは、
コントミン糖衣錠50mg/コントミン糖衣錠100mg
レボトミン錠50mg
レボトミン散10%/レボトミン散50%/レボトミン顆粒10%
普通薬に分類されるのは、
コントミン糖衣錠12.5mg/ コントミン糖衣錠25mg
レボトミン錠5mg/レボトミン錠25mg
そして意外だったのが、リボール(アロプリノール製剤)です。
劇薬に分類されるのは、
リボール細粒20%
普通薬に分類されるのは、
リボール錠50mg/リボール錠100mg
先発のザイロリックには細粒が無いので、劇薬に分類されているものはありませんが、ジェネリックのリボールには細粒の製剤があり、劇薬に分類されているのです。
さらに追記。
ジェネリックのチクロピジン塩酸塩細粒10%「サワイ」
劇薬に分類されるのは、500gのバラ包装の方で、1包1gの分包品は普通薬に分類される。
先発のパナルジンは、錠剤も細粒も劇薬には分類されていない。
パナルジン細粒のバラの包装は100gがあるが、これも劇薬には分類されていない。
100gの瓶は普通薬で、500gの瓶は劇薬に分類される。ここまでくるとよくわからない。
これら以外にあれば教えてください。
分包品は劇薬じゃなかったりするものもある。
正直、劇薬とか毒薬とか関係なく、副作用に関しては注意すべきものも多いし、カロナール錠500mgがどの程度リスキーかと言われると、比較的安全性は高い方だとも思うし、、、
「劇薬」よりも「ハイリスク薬」を別棚にして分類したほうが、服薬指導的にもわかりやすいと思う。
勉強ってつまらないなぁ。楽しみながら勉強できるクイズ形式の勉強法とかがあればなぁ。
そんな薬剤師には、m3.com(エムスリードットコム)の、薬剤師のための「学べる医療クイズ」がおすすめ。
4 件のコメント
コントミン、レボトミンもそうですね。
チクロピジンも細粒は劇ですね
コメントありがとうございます。
パナルジンに劇薬のイメージがなく、全く気づきませんでした。
わかりにくいですね。
PL顆粒、プロメタジン、タベジール、ペリアクチン、リンコ(錠5mgが普通薬)、アレビアチン、フルメジン、ニューレプチル、ペルフェナジン、スルモンチール、オーラップ、コリオパン、ネオフィリン、モノフィリン、モルヒネ(原薬は毒)、アポプロン、メジコン、トクレス、アストミン、ベロテック、チロナミン、オパルモン(後発の10㍃gが劇)、八味地黄丸(ボトルは劇)(散剤が劇薬のパターンがほとんどです)
以上、書きなぐってみました。
直接の包装(PTPとかSPとかボトルとか)で1包装あたりの含有量が問題になったはずです。