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リスモダンは抗コリン薬?
公開. 投稿者:不整脈.この記事は約1分11秒で読めます.
2,099 ビュー. カテゴリ:リスモダンと抗コリン作用
リスモダンは旧来のVaughan Williams分類の「Ⅰa群」に属する抗不整脈薬です。
リスモダン(ジソピラミド)に抗コリン作用のイメージは無いのだが、抗コリン作用をもち、緑内障や排尿困難に禁忌である。
ジソピラミド(リスモダン®)
抗不整脈薬 – Wikipedia
Naチャネル遮断作用と一部のKチャネル遮断作用と強い抗コリン作用をもつ。抗不整脈薬の代表格のひとつである。尿閉、口渇は頻度の多い副作用である。まれだが低血糖を起こすこともある。
リスモダンには抗コリン作用がある。
リスモダン(ジソピラミド)がCYP3A4によって代謝された活性代謝物モノーN-デアルキルジソピラミド(MND)は、ジソピラミドの24倍という強力な抗コリン作用を有している。
そのため、抗コリン薬同様、緑内障や前立腺肥大症の患者には注意する必要がある。
リスモダンの添付文書の禁忌には、
緑内障、尿貯留傾向のある患者[抗コリン作用により緑内障、尿閉を悪化させるおそれがある。]
と書かれている。
尿貯留傾向のある患者=前立腺肥大症とみて良いのだろうかな。
文字通りとると、前立腺肥大症よりも拡大解釈できるが、せめて前立腺肥大症治療薬を服用中の患者については疑義照会する必要がある。
同じく抗不整脈薬のシベノール(シベンゾリンコハク酸塩)も抗コリン作用を有しており、禁忌の項目に、
緑内障、尿貯留傾向のある患者
[抗コリン作用を有するため症状を悪化させるおそれがある。]
と記載されているので、同様の注意が必要である。
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