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ミコブティンとリファジンの違いは?
公開. 投稿者:結核/肺炎.この記事は約2分45秒で読めます.
4,271 ビュー. カテゴリ:リファブチンとリファンピシン
ミコブティン(リファブチン)は2008年10月に発売された半合成抗生物質で、リファンピシン耐性菌の約3割に感受性を示します。
偽膜性大腸炎や白血球減少症など、生じ得る重大な副作用の多くはリファンピシンと共通しており、尿や唾液などの赤変という特徴的な副作用も同様に生じます。
リファブチンに特有の重大な副作用として、眼のぶどう膜炎があります。
初期症状は眼の充血や痛み、飛蚊症、霧視などで、リファブチンの中止やステロイド点眼剤による治療が必要となります。
ミコブティン
HIV非感染者の非結核性抗酸菌症に適応を持つ国内初の抗菌薬。
リファジン/リマクタン
抗結核薬。
細菌のDNA依存性RNAポリメラーゼに作用し、RNA合成を阻害。
単独では耐性菌出現しやすい。
抗結核薬
First-line薬剤は、より有効で副作用は少ない。
イソニアジド、リファンピシン、ストレプトマイシン、エタンブトール、ピラジナミドが含まれる。
Second-line薬剤(上記5薬剤以外)は有効性が劣り副作用が多くなる。
イソニアジド、リファンピシン、ピラジナミド、ストレプトマイシンは殺菌性である。
First-Line薬剤、特にイソニアジド、リファンピシン、エタンブトールは空洞内の結核菌に有効である。
髄液への移行はイソニアジド、リファンピシン、ピラジナミドが良好である。
結核の治療は必ず、イソニアジド、リファンピシンとエタンブトールとピラジナミドの4剤を投与する。
WHOの推奨によると上記の4剤を2ヶ月間投与し、残りの4ヶ月間はイソニアジドとリファンピシン2剤を使用する。
AIDS症例では投与期間は確立されていない。
高齢者にはイソニアジドによる肝障害(約3%、50歳以上)がみられる。
使用中には飲酒を避ける。
HIV感染例、妊婦、B型・C型肝炎、アルコール依存例には肝機能検査を要す。
リファンピシンを使用する時には、薬物相互作用を確認する。
抗HIV薬の併用に関しては禁忌の有無を確認する。
ピラジナミドの肝障害予防には20~25mg/kg/日とする。
エタンブトールの副作用は視神経炎である。
治療効果は治療開始後の2ヶ月で培養・喀痰の染色検査で判定する。
耐性菌が増加しているので、感受性検査を必ず行う。
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