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ウラリットが膀胱炎に効く?
公開. 更新. 投稿者:痛風/高尿酸血症.この記事は約2分28秒で読めます.
2,589 ビュー. カテゴリ:ウラリットと間質性膀胱炎
間質性膀胱炎患者ではpH6.0未満の酸性尿の頻度が高く、尿のpHと症状の間に一定の関連性があることが示唆され、さらに患者にクエン酸塩製剤を投与したところ症状の改善が認められた。
尿アルカリ化により、膀胱粘膜下知覚神経への酸の刺激が軽減されたと考えられている。
ウラリットとクランベリージュース
膀胱炎予防にクランベリージュースを飲んでいる患者さんは多いですが、ウラリットも膀胱炎に処方されていたりすると飲み合わせに問題が生じるかも。
ウラリットQ&A|ウラリット.jp|日本ケミファ高尿酸血症・痛風の総合情報サイト
Q.クランベリージュースとの併用は、尿アルカリ化の妨げになることがありますか?
A.患者さまがお飲みになっているクランベリージュースの濃度にもよりますが、尿アルカリ化効果が減弱する可能性は否定できません。
70%クランベリージュース150mLを1日3回、5日間連日飲用し、尿の酸性化能と尿中馬尿酸排泄量について検討した文献では「連日飲用にて、尿pHを約0.5~1.5下げること(尿の酸性化)が可能と考えられた」と報告されています。
クランベリーは北アメリカ原産の植物で、食物や飲料などの食料品のほか、ハーブ製品やサプリメントとして利用されている。
クランベリーの実や葉は、創傷、尿路系疾患、下痢、糖尿病、胃腸障害や肝障害などの様々な疾患に使われてきた。
クランベリーに含まれる成分の中で、尿路感染症の発症予防効果があると考えられているのは、キナ酸とプロアントシアニジンの2つである。
キナ酸は、肝臓で安息香酸になり、グリシンと抱合して馬尿酸へと代謝された後、尿細管から排泄される際に尿を酸性化させることで細菌の増殖を抑制する。
プロアントシアニジンは、細菌の尿路上皮への接着を阻害することで細菌感染防御作用を発揮する、とされる。
クランベリー製品は比較的安全に摂取できると考えられるが、基礎疾患を有する人や併用薬のある人が摂取する場合には注意が必要である。
クランベリーはシュウ酸を多く含むため、尿中のシュウ酸カルシウムが増加して腎臓結石のリスクが高まるとされている。
そのため、腎臓結石の既往症がある人は使用を避ける方が望ましい。
また、クランベリーはサリチル酸を含むため、アスピリンアレルギーや気管支喘息のある患者ではアレルギー反応や症状の悪化を引き起こす恐れが指摘されている。
さらに、クランベリーに含まれるフラボノイドが、薬物代謝酵素チトクロームP450(CYP)2C9を阻害し、ワルファリンカリウムやグリメピリドなど、CYP2C9で代謝される薬剤の血中濃度を上昇させる恐れがある。
アイピーディと間質性膀胱炎
抗アレルギー薬のアイピーディは、Th2サイトカイン(IL4、IL5)産生を選択的に阻害することにより、好酸球組織浸潤およびIgE抗体産生を抑制する。
同薬は、14人の間質性膀胱炎患者を対象にした非ランダム化試験において、1回排尿量と症状スコアの改善が認められたことから、日本と欧米で治験が行われた。
しかし、日本の試験で症状改善スコアの改善量においてプラセボ投与群に対する優越性を示すことができず、間質性膀胱炎での開発は中止されている。
開発は中止されたものの、実際に使用して症状の改善が見られるケースが少なくないことから、引き続き処方されているのが実情である。
参考書籍:日経DI2013.1
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