更新日:2017年1月3日.全記事数:3,079件

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転移しない癌?


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転移しない癌

がんの性質の一つに「転移する」という性質があり、転移しない癌というものは無いと言われる。
どんな癌でも転移する。

しかし、癌の種類によって、転移しやすい癌と転移しにくい癌があると言われる。

転移しやすい癌とは、小さな癌でも臓器の深い部分に侵入しやすい癌ということになる。肺がん、前立腺がん、膵がん、胆道がん、乳がんなど。
転移しにくい癌とは、10cmもの大きさになっても転移が見つからないことが多いがん、がんの一部(葉状肉腫)や肝細胞癌、大腸がんなど。

しかし、別の考え方では、早期発見できる癌は転移しにくく、発見しにくい癌は転移しやすいともいえる。
膵がんや一部の肺がん(小細胞肺癌)は早期発見しにくいので、転移しやすいといえる。

表皮内がん

表皮内がんという、皮膚がんの仲間ですが、がん細胞が表皮内に留まっている疾患で、皮膚がん前駆症とも呼ばれます。
有棘細胞がん、基底細胞がん、悪性黒色腫(メラノーマ)などの皮膚がんとは区別されています。
表皮内がんの代表的なものには、日光角化症、ボーエン病、パージェット病があります。

表皮内がんは上皮内新生物の一種で、一般的な悪性新生物とは区別される。
悪性新生物は転移する可能性があり、上皮内新生物は転移する可能性が無いと言える。
そのため、上皮内新生物の場合、がん保険が適用されず、保険によっては保険金が下りないこともある。

しかし、表皮内がんの段階で放置していると、有棘細胞がんなど、転移する皮膚がんへと進行することもある。

上皮内新生物の例として、上記皮膚表皮内がん以外に、大腸の粘膜内がん、乳腺の非浸潤性乳管がん、膀胱や尿管などの乳頭状非浸潤がん、子宮頚がん等の上皮内がん、子宮頚部高度異形成などがある。
がん保険の対象になるかどうか、アフラックでは以下のようになっている。

該当可否病名備考
悪性黒色腫皮膚がんの一種 ただし、「上皮内黒色腫」、「若年性黒色腫」は上皮内新生物に含まれるため、非該当
悪性脳腫瘍良性の脳腫瘍は非該当
悪性リンパ腫
×異形成(軽度~、中等度~、高度~)食道や子宮頚部にできるものが多い
移行上皮がんがんの病理名の一種 ただし、「上皮内移行上皮がん」は上皮内新生物に含まれるため、非該当
×下垂体腺腫
カポジ肉腫
基底細胞(上皮)腫皮膚がんの一種
×筋腫
×血管腫
骨髄腫
骨肉腫
×上皮内がん(上皮内新生物)
×子宮頸がん0期上皮内新生物に含まれるため、非該当(子宮頸がんⅠ期は該当)
×子宮内膜症
×脂肪腫
成人T細胞白血病
セミノーマ(精上皮腫)悪性の精巣腫瘍
×腺腫
×大腸粘膜内がん上皮内新生物に含まれるため、非該当
多発性骨髄腫
×肉芽腫
パジェット病(ページェット病)主に皮膚・乳房にできる
白血病
非ホジキン病
×ベーチェット病
×平滑筋腫
平滑筋肉腫
扁平上皮がんがんの病理名の一種 ただし、「上皮(表皮)内扁平上皮がん」は上皮内新生物に含まれるため、非該当
×ボーエン病上皮内新生物に含まれるため、非該当
ホジキン病
×ポリープ通常は良性
メラノーマ悪性黒色腫に含まれる
×卵巣嚢腫

がんの転移先

がんの発生場所によって、その後転移する先は決まっています。

部位転移する可能性がある主な部位
肺がん肺、肝臓、脳、骨、副腎
乳がん肺、肝臓、脳、骨
胃がん腹膜、肝臓、(横行結腸、すい臓、脾臓など)への浸潤
肝臓がん肺、肝臓、骨
大腸がん肺、肝臓、大腸、(膀胱、膣など)への浸潤
すい臓がん十二指腸、胆管、肝臓、血管、神経、腹膜
卵巣がん子宮、大腸、腹膜、横隔膜
スキルス胃がん腹膜
骨肉腫肺、肝臓、脳、骨

転移が起きやすい部位として、「肝臓、肺、脳、骨」があります。
肝臓へ転移するがんとして、肺がん、胃がん、大腸がん、がある。
肺へ転移するがんとして、乳がん、肝臓がん、脳腫瘍がある。
脳へ転移するがんとして、肺がん、乳がんがある。
骨へ転移するがんとして、肺がん、乳がんがある。

これらの癌は、転移しやすい癌といえる。

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