2019年2月17日更新.3,368記事.5,927,257文字.

調剤薬局で働く薬剤師のブログ。薬や医療の情報をわかりやすく伝えたい。あと、自分の勉強のため。日々の気になったニュース、勉強した内容の備忘録。

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褐色細胞腫による高血圧にβ遮断薬は禁忌?

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褐色細胞腫に禁忌の薬

カルデナリンなどのα遮断薬の効能効果に、
「高血圧症、褐色細胞腫による高血圧症」
と記載されており、通常よりも多い量で処方される。

カルデナリンの用法は以下のようになっている。

通常、成人にはドキサゾシンとして1日1回0.5mgより投与を始め、効果が不十分な場合は1~2週間の間隔をおいて1~4mgに漸増し、1日1回経口投与する。
なお、年齢、症状により適宜増減するが、1日最高投与量は8mgまでとする。
ただし、褐色細胞腫による高血圧症に対しては1日最高投与量を16mgまでとする。

褐色細胞腫は、副腎髄質や傍神経節に発生するカテコールアミン産生腫瘍です。
カテコールアミン(カテコラミン)とはノルアドレナリン、アドレナリン、ドーパミンなどのことです。
なので、これらの神経伝達物質の作用を高めるような薬は、褐色細胞腫に禁忌です。

ドパミンのプロドラッグであるタナドーパや、ノルアドレナリンの作用を高めるリズミック、アドレナリンの働きで覚醒するようなリタリン、コンサータ、ストラテラ、α1受容体刺激薬のメトリジンなどは褐色細胞腫に禁忌です。

しかし、ノルアドレナリン、アドレナリンの作用をブロックするような、βブロッカーの禁忌にも、「未治療の褐色細胞腫の患者」という記載がある。

その理由として、
「褐色細胞腫の患者では、単独投与により急激に血圧が上昇するおそれがあるので、α遮断薬で初期治療を行った後に本剤を投与し、常にα遮断薬を併用すること。」とある。

α受容体は血管を収縮させる働きが、β受容体は血管を弛緩させる働きがある。
褐色細胞腫で血圧が上がるのは、カテコールアミンはα受容体の方に強く作用するので血管は収縮するから。
α遮断薬を使えば、カテコラミンはβ2受容体に作用するので、血管が拡張して血圧が降下する。
β遮断薬を使えば、カテコラミンはα受容体に作用するので、血管は収縮し血圧が上昇する。

降圧剤としても使われるβブロッカーが、血圧を上昇させてしまうという皮肉な話。

その他、褐色細胞腫に禁忌の薬として、プリンペランやドグマチールなどの抗ドパミン薬もある。
そこの理由はよくわからないので、また今度調べる。

褐色細胞腫は10%病?

カルデナリンやデタントール、ハイトラシン、バソメットなどのα1遮断薬の効能効果をみると、「褐色細胞腫による高血圧症」というのがある。
カルデナリンの場合、通常の高血圧(1日最高投与量8mg)よりも褐色細胞腫による高血圧だと高用量(1日最高投与量16mg)で処方できる。

褐色細胞腫というのはどういう病気なのか。
腫とつくからには腫瘍の仲間か。

褐色細胞腫は腫瘍組織型の1つで、副腎髄質や傍神経節から発生するカテコールアミン産生腫瘍。統計的理由から俗に10%病とも言い、症状から俗に5H病とも言う。
患者数は日本に約3000人ほどの稀な疾患。

統計的理由から俗に10%病とも言う。
副腎外発生が約10%
両側性発生が約10%
悪性腫瘍が約10%
家族内発生が約10%
小児発生が約10%

症状から俗に5H病とも言う。
高血圧(Hypertension)
代謝亢進(Hypermetabolism)
高血糖(Hyperglycemia)
頭痛(Headache)
発汗過多(Hyperhydrosis)

治療としては、腫瘍の摘出ということになる。

術前に十分量のα1遮断薬やβ遮断薬を投与し、血圧コントロールを行う。α1遮断薬を投与して血管拡張させ、不整脈や頻脈が生じたらβ遮断薬を投与する。β遮断薬の単独投与は血圧上昇を招くため禁忌。褐色細胞腫 – Wikipedia

腫瘍摘出までの間、カルデナリン等が処方されるわけだ。

アーチスト等βブロッカーの添付文書には、
「褐色細胞腫の患者では、単独投与により急激に血圧が上昇するおそれがあるので、α遮断薬で初期治療を行った後に本剤を投与し、常にα遮断薬を併用すること。」とある。
βブロッカー単独だと血圧が上昇してしまう恐れがあるらしい。なぜだろう。

褐色細胞腫は、副腎髄質や傍神経節に発生するカテコールアミン産生腫瘍である。
腫瘍細胞でカテコールアミンが産生され、過剰になることで各種症状が発症する。
カテコールアミンとは、ドパミン、アドレナリン、ノルアドレナリンなどのことである。
褐色細胞腫では、カテコールアミンが血管を収縮させ、高血圧になるらしい。

学生時代に習ったアドレナリン反転現象を思い出した。
とにかく、アドレナリンにはβ2受容体刺激による血管拡張作用もあるが、α1受容体刺激作用による血管収縮作用のほうが強く出るらしい。

βブロッカー単独投与すると、カテコラミンはα受容体により作用し、血管収縮を助長してしまうことになる。
そのため、急激に血圧が上昇する恐れがある。
心拍出量の低下により、降圧作用も出るだろうけど、「血圧上昇の恐れがある」ということ。
αブロッカーを投与すると、カテコラミンはβ2受容体により作用し、血管拡張し降圧作用が期待できる。

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疑義照会のコツ②

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薬剤師

疑義照会って億劫ですよね。みんなどうしてるんでしょう?

疑義照会をしやすい先生、しにくい先生っていますよね。
融通の利く先生、頑固な先生、中には声が小さくて聞き取りづらい先生とかもいる。病院の院長とかは基本疑義照会しづらい。
忙しい時にどうでも良い内容で電話かけられると、不愛想な対応になるのはわかりますけどね。
先生

↑疑義照会あるあるだね

薬剤師の情報収集法

時間の無い医療従事者にとって、効率的な情報収集は必要不可欠です。
私は学生時代から効率的な勉強方法を探って生きてきました。
例えば、1時間でいかに効率よく勉強するか、ということを1週間かけて考えていました。。。今になって思えば1週間勉強すればよかったと思います。
とにかく、この情報過多の時代を生き残るカギは、質の高い情報をいかに入手するかということにかかっていると思います。

有象無象の情報がうずまく社会、インターネットでググってウィキペディアで調べるという私の得意技でもありますが、一般人と同じようなことをしていて薬剤師という専門性の高い職種の職能を発揮できるでしょうか?
自虐的になりますが、こんなくだらないブログを見るより専門性の高いサイトで情報収集したほうが有益でしょう。ぃぇ、私のブログも有益な情報を提供したいとは思っていますが。

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国内最大級の医療従事者向け会員登録制サイト「m3.com」エムスリードットコムです。

求人情報が頻繁に来るのはウザイですが、情報の質はやはり医療従事者向けということで必要な情報が上がってきます。たまに、「こんなクソ薬局辞めてやる!」と自暴自棄になる私にとっては求人情報もある種の心の拠り所にもなったりします。
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