更新日:2016年9月15日.全記事数:3,191件.

調剤薬局で働く薬剤師のブログ。薬や医療の情報をわかりやすく伝えたい。あと、自分の勉強のため。日々の気になったニュース、勉強した内容の備忘録。

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イチョウ葉エキスはスマートドラッグ?


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スマートドラッグ?

スマートドラッグ」という言葉はよく耳にしますが、どういう薬が当てはまるのか、よく知りませんでした。
覚醒剤みたいな、違法性を感じていましたが、そういうわけでも無いようだ。

スマートドラッグは、人間の脳の機能や能力を高めたり、認知能力や記憶力を高める薬品や物質の総称です。

つまり、認知症に使われるような薬は全てスマートドラッグに含まれると考えられる。
アリセプトもメマリーもレミニールもスマートドラッグだ。

頭がよくなるサプリとして売り出されている「イチョウ葉エキス」もスマートドラッグに含まれる。
もちろん覚醒剤や大麻、LSDなど違法性のあるものもスマートドラッグに含まれる。

幅広い範囲の薬がスマートドラッグに含まれる。
ブドウ糖やビタミンなどの栄養素や食品(ブレインフーズ)なども含めると何がなんだかわからなくなる。

当然のことですが、薬を飲むだけで頭がよくなるわけがありません。
勉強しましょう。

スマートドラッグに含まれる薬

スマートドラッグ – Wikipedia

↑こちらに挙げられている薬で医薬品として用いられているものをチョイスすると、
コリン作動薬(アセチルコリン)
ビタミン(パントテン酸、ビタミンC、ビタミンB6、ナイアシン)
GABA(ガンマロン)
セレギリン(エフピー)
カフェイン、テオフィリン(テオドール)
ニセルゴリン(サアミオン)
麻薬(コカイン)
メチルフェニデート (リタリン)
モダフィニル(モディオダール)
オメガ3脂肪酸‬(エパデール、ロトリガ)
ヒデルギン
ペモリン(ベタナミン)
ガランタミン(メマリー)
オンダンセトロン(ゾフラン)
フェニトイン

ビタミンやカフェインは気軽に利用できるスマートドラッグですね。
今日もコーヒー飲んで勉強しよう。

イチョウ葉エキスでボケ予防

イチョウ葉エキスは日本では健康食品として売られていますが、ドイツなど医薬品として売られている国もあります。

末梢循環をよくして認知機能の改善などの効果があり、認知症などに使われます。

医薬品として売られているからには、それなりの効果がありそうですが、最近では効果なしという研究も多く発表されています。

イチョウ葉エキスは、イチョウ葉を乾燥させアルコールまたはアセトンを用いてフラボノイドやテルペノイドなどの有効成分を抽出したものです。

イチョウ葉エキスにはイチョウ特有の成分であるフラボノイド配糖体、ギンコライドA、ギンコライドB、ギンコライドC、ギンコール酸、テルペノイド、プロアントシアニジンなどが含まれています。

ギンコール酸はイチョウ種子に含まれ、接触皮膚炎やアレルギーを起こす成分であるため、イチョウ葉エキスからギンコール酸をできるだけ除去する必要があります。

イチョウ葉エキスを健康食品として用いるためには、「フラボノイド配糖体を24%以上、テルペノイドを6%以上含有し、かつギンコール酸の含有量が5ppm以下」という基準を満たす必要があります。

認知症患者を対象に欧米諸国で実施された臨床試験では、イチョウ葉エキスはアルツハイマー型認知症患者および脳血管性認知症患者の認知機能や記憶力を改善させることが報告されています。

イチョウ葉エキスを使用する上でのおもなポイントは、①前述の規格基準を満たしており、「ギンコール酸除去」と明記されているものを選ぶ、②過剰に摂取しない、③持病があり、医薬品治療を行っている人は、医薬品を用いた治療を優先して行うことです。

イチョウ葉エキスは効果なし?

イチョウ葉エキスは記憶力などの認知機能の低下予防に有用とされるサプリメントだ。ところが、その効果を否定する論文を米国医師会雑誌が昨年12月掲載された。アピタル_WEB版 やさしい医学リポート_イチョウ葉エキス「効果なし」

やっぱりサプリメントは所詮サプリメント。

医薬品にしてもどの程度認知症に効いてるのかわかりませんが。

ギンコライドの作用

イチョウ葉エキスに含まれるギンコライドは、血小板凝集を抑制することにより血栓ができるのを防ぎます。

ギンコライドBは、脳や末梢の循環不全を改善させることにより、それに伴うめまい、耳鳴り、歩行時の痛みを軽減するとされているほか、血小板活性化因子(PAF)を特異的に阻害することが知られており、脳梗塞や動脈硬化の予防効果が期待されています。

PAFは、血小板凝集、アレルギー物質の放出、活性酸素の放出などを誘発し、血栓形成、アレルギー反応、炎症などを引き起こす情報伝達物質です。

ワーファリンとイチョウ葉エキスの併用はダメ?

ワーファリンは、血液凝固因子の生合成を抑制し間接的に血液凝固を妨げるので、心房細動が原因の心原性脳塞栓症や深部静脈血栓症の予防や治療に使用されます。

また、イチョウ葉エキスに含まれているギンコライドBは、血小板活性化因子を特異的に阻害します。

ワーファリンとギンコライドBの併用により血液凝固阻害作用が増強されるため、出血傾向が高まります。

参考書籍:クレデンシャル2012.8

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