更新日:2017年1月31日.全記事数:3,118件.

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プラザキサの解毒剤?


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イダルシズマブ

ワーファリンはビタミンK阻害薬、ビタミンKの働きを阻害することで抗凝固作用を発揮します。
逆に、ワーファリンはビタミンKによってその働きが阻害される。ワーファリンが強く働き過ぎたときには、ビタミンKを投与することで解毒することができる。

新規抗凝固薬であるトロンビン阻害薬やFXa阻害薬には解毒剤が存在しないことが問題視されていた。
しかし、待望の解毒剤が出るかも知れない。

イダルシズマブ(Idarucizumab)は、ダビガトランに対するモノクローナル抗体である。直接的トロンビン阻害薬に対する解毒剤として用いられる。イダルシズマブ – Wikipedia

これで、プラザキサの処方が増える、かな。

プラザキサの効果確認のための指標は?

ダビガトランには、ワルファリンのPT-INRのように用量や効果を確認する指標となる検査値がないため、副作用などの早期発見のための注意が特に重要となる(ただ、APTT(活性化部分トロンボプラスチン時間)を80秒以下50秒程度にするとよいとの指摘もある)。

プラザキサと出血

特に消化管出血に対する注意が必要である。

便の色や、吐物にコーヒーの残渣のようなものが混ざっていないかなどを確認するよう説明する。

また、①血尿や鼻、歯茎から出血する、④貧血、などの症状を確認する。

出血性合併症の症状として、麻痺、頭痛、呼吸短縮、呼吸困難、嚥下困難、胸痛、腹痛、関節痛などの疼痛、原因不明の腫脹などが知られている。

転倒して頭を強打した場合などは念のため受診を勧める。

ただし、出血が認められたときでも自己判断での服用中断は避け、医師に指示を仰ぐように説明する。

また、出血を伴う手術を行う可能性がある場合は、休薬が必要となることがあるので、ダビガトランを服用していることを必ず医師に伝えてもらう。

プラザキサは使いにくい?

プラザキサが使いにくいとされる原因の一つに、2011年8月に出されたブルーレター(安全性速報)の存在がある。

 日本ベーリンガーインゲルハイムの血液凝固阻止剤「プラザキサカプセル」で、関連性が否定できない重篤な出血性副作用による死亡が5例報告されているとして、厚生労働省は12日付で、安全性速報(ブルーレター)による周知と添付文書の改訂をメーカーに指示した。同剤は国内初の経口直接トロンビン阻害剤で、血液凝固能のモニタリングが不要など、ワルファリンに比べて使い勝手がよく、3月の販売開始から約6万4000人に使用されている。【ブルーレター】直接トロンビン阻害剤「プラザキサ」‐出血による死亡が5例 薬事日報ウェブサイト

プラザキサは主に腎臓から排出されるため、高度な腎障害患者は、抗凝固作用が強すぎることを理由に、禁忌となっている。
また、中等度の腎障害患者でも出血リスクが高まるため、70歳以上の高齢者や消化管出血の既往を有する患者には、慎重に投与することが求められている。
死亡したのは、いずれも70歳以上で、腎不全などの腎障害を持つ患者が3人、心房細動が2人だった。

安全確保策として、①投与前・投与中に腎機能検査を行う②出血や貧血の徴候を十分観察し、出血が見られた場合には適切に処置③出血等の徴候が現れたら、直ちに医師に連絡するよう患者に指導する、など。
プラザキサによる出血リスクを正確に評価する指標が確立されていない。
鼻出血、歯肉出血、皮下出血、血尿、血便等に注意し、出血があった場合には直ちに医師に連絡することが重要です。

安全性速報って初めて聞きました。
安全性情報から名前が変わったんですね。
緊急安全性情報と安全性速報。
イエローレターとブルーレター
安心安全に使える抗血栓薬なんて無いのでしょう。
ワーファリンからの切り替えのみならず、出血傾向に要注意です。

参考書籍:調剤と情報2012.2

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