更新日:2016年12月21日.全記事数:3,124件.

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HbA1c上昇の原因は貧血?


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赤血球の寿命とHbA1c値

鉄欠乏性貧血になると、ヘモグロビンが減少する。

ヘモグロビンが減少すると、赤血球産生自体も減少し赤血球の平均寿命が延長する。
その結果、HbA1c値は本来の数値よりも高い偽高値を示しやすくなる。

一方、鉄剤などの投与により鉄が補給され、鉄欠乏性貧血が回復してきている時期では、新しい赤血球が増加することで、グリコヘモグロビンの相対的な割合が減少し、HbA1c値は偽低値を示しやすくなる。

HbA1c値を変動させる因子

HbA1c値は赤血球の寿命による影響を受けるため、HbA1c値を変動させる因子は貧血以外にも複数存在する。

腎臓でのエリスロポエチン分泌が低下した腎不全やビタミンB12欠乏状態では赤血球産生が減少し、赤血球の平均寿命が延長することから偽高値となりやすい。
消化性潰瘍で消化管からの出血により鉄欠乏状態となった場合も偽高値を示す場合がある。
一方、エリスロポエチン治療中の腎不全では新しい赤血球が増加し偽低値となる場合がある。
肝硬変でも脾臓での赤血球破壊が亢進し偽低値となる。
また、アルコール多飲では、飲酒後に血糖値が一時的に上昇しやすく、アルデヒドがヘモグロビンと結合することなど複数の要因により、偽高値を示しやすいといわれている。

このように、HbA1c値が平均的な血糖値と乖離することがあるので注意を要する。

HbA1c

ヘモグロビンA1c(HbA1c)とは、ヘモグロビンにグルコースが結合した糖化ヘモグロビン(グリコヘモグロビン)の、ヘモグロビン中の割合を指す。
HbA1cは、過去1~2か月間の平均血糖値を反映するとされ、血糖値と並んで糖尿病診療で日常的に使用される重要な検査項目である。

参考書籍:日経DI2015.4

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