更新日:2016年12月21日.全記事数:3,169件.

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てんかんにビタミンB6が効く?


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点頭てんかん

点頭てんかんは、乳児期にのみ発症する特殊な型のてんかん症候群である。

乳児期における脳成熟過程の障害が主要因と考えられているが、障害の原因は不明な場合が多い。
一般に予後は不良で、高率に知能障害を認める。
うなずく(点頭する)ように首を動かしたり、手足を急に突っ張るように伸ばすといった発作が特徴である。

点頭てんかんの治療

治療のうち最も有効性が高いのは、原則として入院で行う副腎皮質刺激ホルモン(ACTH)療法である。
合成ACTH製剤であるテトラコサクチド酢酸塩注射剤(コートロシンZ筋注)を、1日1回午前中に筋肉内注射する。
同療法により、多くて8割以上の患者で発作が一度は消失する。

この効果は、ACTH投与に伴うステロイドホルモンの分泌促進によるものか、直接的なACTHの作用なのかはわかっていない。
ACTH療法では、脳退縮、心肥大など重大な副作用が出現する危険性がある。
そのため、多くの場合はACTH療法を行う前に、他の治療法を試みる。

点頭てんかんとビタミンB6大量投与療法

点頭てんかんに試みられる治療法として、活性型ビタミンB6製剤の大量投与療法がある。
ビタミンB6療法は約1割の患者に著効する。

作用メカニズムは不明だが、脳内における神経伝達物質の産生にビタミンB6が重要な役割を果たすことが知られている。
著効例では、早ければ投与数日後に脳波が改善し、その後発作回数の減少などが認められる。

同療法では、まずピリドキサールリン酸エステル水和物として体重1kg当たり1日10~30mg程度を投与する。
大量投与した方が有効率が高いと考えられており、可能なら40~50mg/kg程度まで増量する。
有効例では、そのまま投与を継続する。

このほか、点頭てんかんにはバルプロ酸ナトリウムなどの抗てんかん薬やベンゾジアゼピン系薬などもよく用いられ、ピリドキサールと併用されることも多い。

ビタミンB6欠乏で痙攣?

ビタミンB6の不足で痙攣、てんかんを起こすことが知られている。

肉や魚に多く含まれており、通常の食生活を送っていれば、あまり不足する恐れのある栄養素ではありませんが。

ビタミンB6で抗てんかん薬の作用減弱?

ビタミンB6と医薬品の相互作用として、ピリドキシン200mg/日を摂取した条件では、フェノバルビタールやフェニトインの血液中濃度が低下するという予備的データがあります。

ギンナンで痙攣?

ギンナンを一度に多く食べると中毒を起こします。

それにはギンナンに含まれる4-O-メチルピリドキシンの構造がビタミンB6と類似しており、これが脳内におけるGABA生成過程で、ビタミンB6の補酵素としての作用を競合的に阻害し、それによってけいれんなどを誘発するようです。

参考書籍:日経DIクイズ

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