更新日:2015年10月22日.全記事数:3,124件.

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同じ酵素で代謝される薬には相互作用がある?


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基質薬同士で相互作用は起こらない?

例えば、CYP3A4で代謝される薬が2種類併用されていたとする。何らかの相互作用が起こるのではないかと危惧する。しかしただ同じ代謝酵素で代謝されるというだけでは相互作用は起こらない。

相互作用のメカニズムのうち、阻害のパターンは3つに大別できます。
競合阻害、非競合阻害、MBI(mechanism based inhibition)です。

・競合阻害
阻害剤が、基質と酵素上の同じ部位に可逆的に結合して基質が代謝されにくくなる。

・非競合阻害
阻害剤が酵素の別の部位に可逆的に結合することによって酵素の立体構造が変わって基質が代謝されにくくなる。

・MBI
阻害剤が酵素によって代謝され、その代謝物が酵素に共有結合することによって、酵素が活性を失ったり不安定になって分解される。
その結果、基質が代謝されなくなる。

競合阻害の作用は基質でさえあれば酵素の認識部位と親和性があるので必ず持っています。
これは生化学などで習うことなので、多くの薬剤師が基質薬同士を併用すると相互作用があると考えてしまうようです。
しかし、これは一般に基質薬の濃度が非常に高くなった場合であり、臨床用量では起きません。
あくまで阻害薬あるいは誘導薬と併用した場合にリスクがあると理解する。

参考書籍:ファーマトリビューン2011.4

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