更新日:2015年10月22日.全記事数:3,135件.

調剤薬局で働く薬剤師のブログ。薬や医療の情報をわかりやすく伝えたい。あと、自分の勉強のため。日々の気になったニュース、勉強した内容の備忘録。

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ブドウ糖10gで血糖値はどのくらい上がる?


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ブドウ糖がどのくらい血糖値を上げるか?

治療としては基本的には血糖値が70mg/dl以下のときは40kcalほど摂取することが望ましいとされている。経口摂取が可能な場合はブドウ糖10gやグルコレスキューを一袋、インタクト5個といった糖分補給を行う。もちろん糖分を含む飲み物を摂取しても同じである。
(糖質1g=4kcal、タンパク質1g=4kcal、脂質1g=9kcal)

糖質1gで健康な人の場合で1mg/dl、糖尿病の人の場合で3~5mg/dl上昇するとされています。
ブドウ糖10g=糖質10gなので健康な人で10mg/dl、糖尿病の人で30~50mg/dlくらい上昇する計算になります。

じゃあブドウ糖負荷試験で75gのブドウ糖を飲んだら血糖値はどのくらい上昇するんだ、と。75×5=375mg/dlくらい上昇するのか。
ちゃんとインスリンが分泌されていれば、2時間後には血糖値は正常に戻る。
じゃあ1型糖尿病患者は?
インスリンが全く分泌されていない、またインスリン注射も打っていない状態であれば、そのくらい血糖値が上昇する。そして、尿から糖を出そうとする。
多尿、頻尿。口渇、多飲。血糖値上昇により浸透圧上昇、細胞は水分を奪われ、障害を負う。脳に障害が及べば昏睡に至る。

ブドウ糖負荷試験はなぜ75g?

ブドウ糖負荷試験(OGTT)は、75gのブドウ糖(グルコース)を溶かした水(甘さを感じさせにくくするために、冷炭酸水が溶媒になっていることが多い)を数分以内に飲んでもらい、一定時間後の血糖値を測定するという方法で行われます。

私はやったことありませんが、コーヒー1杯に10g程度の砂糖を入れることを考えると、かなり甘そう。

この検査は、比較的軽度の糖代謝異常を発見するのが目的です。

糖尿病の診断として用いられる場合、1回投与量は75gとなっています。

以前は投与量50gや100gでの判定も行われていましたが、1980年に世界保健機関(WHO)が75gの糖負荷試験を提唱した後、その基準を日本糖尿病学会が採用して現在に至っています。

血糖値がどのくらいまで下がると危険か?

血糖値が約80mg/dLを下回ると、血糖値を下げるホルモンであるインスリンの分泌が極端に低下する。
約65-70mg/dLに低下すると、血糖値を上げるホルモンであるグルカゴン、アドレナリンが大量に放出され始める。
約60-65mg/dLに低下すると、三番目の血糖値を上げるホルモン、成長ホルモンが放出される。
最後に60mg/dLをきるようになると、最後の血糖値を上げるホルモン、コルチゾールの分泌が亢進する。

糖尿病の検査値は?
随時血糖値が200mg/dL以上ある場合は、「糖尿病型」と診断されます。
早朝空腹時血糖値が126mg/dL以上ある場合は、「糖尿病型」と診断されます。
早朝の空腹時血糖値が110~125mg/dL、ブドウ糖負荷後2時間血糖値(OGTT)が140~199mg/dLのいずれか、または両方に該当するタイプは「境界型」

低血糖の症状は?
正常では、血糖値は70mg/dl以上に維持されています。
血糖値が70mg/dl以下になると異常な空腹感が現れ、動悸・震えなどの症状が出てきます。
糖尿病で普段高血糖状態にあると、これらの症状はもっと高い血糖値でも現れてきます。
また血糖値の下がるスピードが速い時も、比較的高い血糖値で症状が現れ始めることがあります。
そして低血糖を放っておき血糖値が50mg/dl以下になると中枢神経の働きが低下、血糖値が30mg/dl以下になると意識レベルが低下し、昏睡状態から死に至ることもあり、その結果重大な事故につながることもあります。
このような状況になる前に対処することが重要です。

低血糖になると必ず症状が出る、というわけではない。
むしろ、症状の出ない低血糖のほうが危険。

1型糖尿病の患者は1日6回も7回も血糖自己測定を行っている。
血糖自己測定(SMBG) | 糖尿病がよくわかるDM TOWN

1型糖尿病患者は血糖コントロールできるのか?

1型糖尿病患者への服薬指導というのは難しい。
というか患者にとっては不要なのだろう。
薬剤師の生半可な知識で対応しようとしても、日々命を懸けて血糖コントロールと戦っている患者には太刀打ちできないと感じる。

とりあえず何か聞こうと「低血糖は起こしていませんか?」とか聞いたら最期。
悪気はなくても患者の感情を逆なでする結果になる可能性があります。
質問攻めにあい、自分の知識の無さと無力感に打ちひしがれます。

処方されている薬は同じだとしても、1型糖尿病と2型糖尿病では全く違うのです。

1型糖尿病患者には癌患者並みのデリケートな対応が必要なのと、できるのであれば無力感を感じずに済むように少しでも有益な情報を患者に提供できるように勉強しましょう。

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