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アミノレバンとヘパンの違いは?
公開. 投稿者:肝炎/膵炎/胆道疾患.この記事は約3分33秒で読めます.
8,738 ビュー. カテゴリ:ヘパンとアミノレバン
肝不全用の栄養剤にヘパンとアミノレバン、リーバクトなどがある。
リーバクトはバリン、ロイシン、イソロイシンの必須アミノ酸のみの栄養剤。
BCAAってやつです。
Q&Aコーナー|山口県肝疾患診療連携拠点病院 山口大学医学部附属病院 肝疾患センター
肝硬変の患者さんは、肝機能の低下に伴い、肝臓の代わりに筋肉でアンモニアが処理されますが、その時にBCAAが使用されます。また糖質の肝臓での貯蓄が低下し、エネルギー不足となった時にBCAAが使われ、BCAAが低下します。栄養状態の改善や肝臓でのタンパク質合成促進のため、不足したBCAAを補給する目的として、リーバクト®(BCAAのみの製剤)、アミノレバンEN®(BCAAを含むアミノ酸製剤)等の薬剤を内服することがあります。
ヘパンやアミノレバンはこのBCAAの比率を高めた栄養剤。
栄養剤は、成分栄養剤とか半消化能栄養剤に分けられるらしい。
経腸栄養剤は、消化吸収の窒素源の形態によって成分栄養剤、消化態栄養剤、半消化態栄養剤に、また取り扱い形式からは医薬品と食品に分けられます。
成分栄養剤は、窒素源がアミノ酸のみで構成され、ほとんど消化を必要とせずすべての成分が化学的に明確な組成からなっています。製品によっては脂肪の含有量が極めて低いため、2週間以上単独で使用する場合は必須脂肪酸欠乏予防のために経静脈的に脂肪乳剤を投与する必要があります。消化態栄養剤は、窒素源にアミノ酸のほかジ・トリペプチドなどを含みますが、吸収効率はむしろ成分栄養より良いとされています。成分栄養剤・消化態栄養剤は医薬品扱いであり医師の処方が必要です。
半消化態栄養剤は現在100種類を越える製品が医薬品・食品として発売されており、患者に合わせた選択が比較的可能です。栄養学的にもバランス・栄養価ともに優れており、消化機能に問題がなければこれを選択すべきです。また病態別栄養剤として、糖尿病、腎疾患、肝疾患、呼吸不全に対応したものや免疫賦活栄養剤(高度侵襲期や低栄養患者の術前・術後に投与)が市販され、さらに蛋白質・食物繊維・ビタミン・微量元素などの含有量を強化したもの、脂質の組成を工夫したものなど特徴を持たせた栄養剤が各種発売されています。
タンパク質をどの程度消化できるかどうかで選択されるのかな。
ヘパンEDは成分栄養剤。ED(elemental diet)は成分栄養剤の意味。
アミノレバンENは半消化態栄養剤。
らしい。
アミノレバンはタンパク質としてカゼインが入ってる。
フィッシャー比は、ヘパンEDが61、アミノレバンENが38。
ヘパンEDは脂質のエネルギー比率が8%と少なく、アミノレバンENは15%である。
Ⅲ. 経腸栄養 絶対やる気のNST
アミノレバンENは、ヘパンEDに比較して蛋白質の含有量が多く(分岐鎖アミノ酸も増量)1日3回投与用に調整してあるため、肝不全食など蛋白制限食の患者への投与によいとされています。これに対してヘパンEDは肝不全患者に欠乏しがちなアルギニンが増量されており、1日2回投与用に調整してあり蛋白含有量が押さえてあるため、肝不全が重症でなく蛋白制限のない患者の補食によいとされています。ただし、アミノレバンENに比較して、分枝鎖アミノ酸の含有量も少ないため注意が必要です。
アミノレバンが1日3回。
ヘパンが1日2回。
カロリー的にはどちらも1日600キロカロリーくらい。
九州医療センター|栄養サポートチーム[NST]
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