更新日:2017年1月3日.全記事数:3,117件.

調剤薬局で働く薬剤師のブログ。薬や医療の情報をわかりやすく伝えたい。あと、自分の勉強のため。日々の気になったニュース、勉強した内容の備忘録。

記事

ネオーラルは食前に飲んだ方が効く?


スポンサードリンク

ネオーラルの用法は?

ネオーラルの用法は、「1日2回に分けて経口投与」とだけで、食前、食後の指示は特に無い。

添付文書には「本剤はサンディミュンと比較して胆汁分泌量や食事による影響を受けにくいとの報告がある。」
とも書かれているので、食前でも食後でもいいのかな、と思ったりする。

サンディミュンは胆汁酸分泌量や食事の影響などにより、シクロスポリンの吸収(血中濃度)にばらつきが見られ、投与量に工夫が必要だった。
ネオーラルは、消化管内の胆汁酸分泌量に左右されず、摂取した水または胃液中で、吸収されやすい粒子を形成する、シクロスポリンの新しいマイクロエマルジョン製剤です。ネオーラルの誕生により、従来のサンディミュンでは、吸収が不良であった患者さんでも、安定した吸収が可能となりました、とのこと。

食後投与では十分な血中濃度が得られなかった症例で、食前投与に変更したところ有意に血中濃度が上がったという。

夜よりも朝、食後よりも空腹時の方が効率的に吸収され、血中薬剤濃度も安定するという製剤の特徴を活用して、治療効果を保ちつつ用量を減らし、副作用軽減、医療費抑制を図るため、低用量・1日1回・朝食前内服とすることがある。
その他、隔日内服や間歇内服を指示することもある。
なお、副作用として胃部不快感などの消化器症状が生じた場合は、食後服用に変更される。

はじめはコンプライアンスも考えて食後投与で処方したけれども、十分な効果が得られない場合、食前投与に変えてくる可能性もある。

一般的に,サンディミュンカプセル・内用液では空腹時投与に比べて食後投与によりシクロスポリンの血中濃度は増加するが,ネオーラルカプセル・内用液では若干低下するものの,サンディミュンに比べて食事の影響が小さい。ネオーラルはサンディミュンと比べて,シクロスポリンの血中濃度の個体内・個体間でのばらつきが小さく,吸収に及ぼす胆汁酸分泌量や食事の影響が小さいことより,日常の治療においてネオーラルを服用する場合には特に食事の影響を考慮する必要はないと考えられている。
 一方で,食前(空腹時)投与では食後投与よりも血液中濃度が高く,減量が可能な場合もあり経済的側面からも有利であること,吸収遅延が認められた患者においては食前投与で吸収改善が認められる可能性もあることなどから,空腹時(食前)投与が有用である患者が存在することも認識すべきである。
III.薬と食事の相性 72.シクロスポリンと食事:医薬ジャーナル社, Iyaku(Medicine and Drug)Journal Co., Ltd.

サンディミュンは食後服用で血中濃度上昇、ネオーラルは食後服用で血中濃度低下する可能性。
しかし、基本的にはネオーラルで食事の影響を考慮する必要はない。

ネオーラル内用液を冷蔵庫に入れちゃダメ?

取り扱ったことはありませんが、ネオーラル内用液の保管方法について。

とある医療機関のネオーラルの使用上の注意に、

ネオーラルの水薬は、20℃以下で保存するとゼリー状になるため、冷蔵庫で保存しないでください。また、ゼリー状になった場合は室温に戻し、液体状にしてから内服してください。

と書かれていた。

冷蔵庫に保管するとゼリー状になる。

添付文書にも、「約20℃以下で保存するとゼリー状になることがある。その場合には20℃以上の室温にて溶解後使用すること」と書かれている。

ゼリー状のまま飲んだらどうなるのだろうか?

恐らく濃度にバラつきがみられるとか、正確に測れないとか、あるのだろう。

しかし、冬場の室温だと20度以上に保つことのほうが難しいという地域もあるだろう。
ゼリー状になっていたら、液状に戻すように伝える。

スポンサードリンク

コメントを書く

カテゴリ

プロフィール

IMG_0670
名前:yakuzaic
職業:管理薬剤師
出身大学:ケツメイシと同じ
勤務地:さくらんぼ県
好きな言葉:「三流の自覚持って社会人失格の自覚持ってプロの仕事しましょう」
follow us in feedly

人気の記事

最新の記事

ランダム記事

検索

にほんブログ村 病気ブログ 薬・薬剤師へ

お気に入りリンク

添付文書(PMDA)
Mindsガイドラインライブラリ
健康食品の安全性・有効性情報
管理薬剤師.com
DIオンライン