更新日:2017年11月28日.全記事数:3,191件.

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1秒量と1秒率の違いは?


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1秒量と1秒率の違いは?

喘息は、気道の慢性炎症に伴う可逆性の気道狭窄と気道過敏性の亢進が特徴的です。 臨床的には咳や喘鳴、呼吸困難を繰り返します。
呼吸機能検査では肺活量は正常で1秒率(FEV1%)が低下する閉塞性障害の所見がみられます。

1秒率とは、思い切り空気を吸い込んだ状態から、勢いよく空気を吐き出したときに、最初の1秒間に努力肺活量の何%を吐けたかを表すものです。
喘息では、気道狭窄が起こっているので、簡単にいえば、口にストローをくわえて息を吐くイメージとなります。

時間をかければ、吸い込んだ空気を最後まで吐くことができますが、ストローをくわえているので、1秒間に吐き出せる量(1秒量:FEV1)は低下します。
1秒率の低下は、気管から気管支、細気管支にかけての気流の障害および肺胞領域での弾性低下によって生じます。

1秒率が70%未満である場合は閉塞性障害、肺活量が正常予測値の80%未満である場合は拘束性障害、両者をあわせもつものを混合性障害と分類しています。
一方、気流制限の程度(重症度)を判定するには、1秒量を用います。

喘息発作時には、末梢気道閉塞のため努力肺活量も減少し、1秒率が閉塞の程度を反映しているとは限りません。
したがって、性・年齢・身長から求めた1秒量の標準値(正常予測値)と実測値を比較して、症状の程度を判定します。

簡単にいえば、1秒率は病気かどうかの評価に、1秒量は重症度の判定に用います。
例えば、予測値に対する1秒量(%FEV1)が60%未満の場合、重症持続型の喘息となります。

参考書籍:クレデンシャル2013.1

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