更新日:2016年12月21日.全記事数:3,190件.

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パーキンソン病と薬剤性パーキンソニズムの違いは?


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パーキンソン病と薬剤性パーキンソニズム

パーキンソン病の場合、初期症状は片側性の場合が多く、その進行は数ヶ月から年単位でゆっくりである。

しかし、薬剤性の場合、症状に左右差が少なく、初期症状がみられてからの進行がパーキンソン病に比べて数週から数ヶ月単位と速い。

決定的なのはL-ドパが有効であるか否かである。

また、患者の表情にも注意を払うとよい。

「このごろ、どうも無表情になってきたような気がする」という場合も錐体外路障害の可能性がある。

薬剤性パーキンソニズムであることが疑われた場合、速やかに医師と協議し、該当する可能性のある薬剤の中止や変更を検討する必要がある。

以下は、薬剤性パーキンソニズムの特徴であるが、絶対的なものではない。
1.進行が早い。
2.突進現象が少ない。
3.運動症状の左右差が少なく、左右対称性のことが多い。
4.姿勢時・動作時振戦が出現しやすい。
5.ジスキネジー・アカシジアを伴うことが多い。
6.抗パーキンソン薬の効果が少ない。

薬剤性パーキンソニズムは治る?

薬が原因で起こる薬剤性パーキンソニズムの場合、ほとんどは原因薬物の投与中止により症状は可逆的に改善します。

ほとんどが中止から2~3ヵ月で症状が消失しますが、時に半年くらいかかることもあります。

しかし、ごくまれに不可逆性のこともあります。

薬が原因でパーキンソン病になってしまうということもあるので、注意が必要です。

パーキンソン病患者に抗精神病薬を使う場合

パーキンソン病患者の精神症状のコントロールのため、抗精神病薬の投与が必要な場合がある。

長期間継続投与してもパーキンソニズムを悪化させにくい抗精神病薬は、本邦ではクエチアピンのみである。

使用期間を制限すればリスペリドンでも治療が可能である。

第2世代の抗精神病薬のうちオランザピンあ、おそらく精神症状の改善なく運動症状を悪化させるので、パーキンソン病患者の精神症状の治療目的には使用しないことが勧められている。

抗精神病薬による薬剤性パーキンソニズム

第1世代の抗精神病薬(セレネース、コントミン等)は、高リスクに薬剤性パーキンソニズムを起こす。

第2世代の抗精神病薬(セロトニン・ドパミンアンタゴニスト、多元受容体標的化抗精神病薬およびドパミン・システムスタビライザー)は、第1世代抗精神病薬よりも薬剤性パーキンソニズムを起こしにくい。

第2世代抗精神病薬の薬剤性パーキンソニズム誘発のリスクは、リスペリドンは低から中等度リスク、オランザピン(ジプレキサ)は低リスク、クエチアピン(セロクエル)は超低リスクおよびアリピプラゾール(エビリファイ)は低リスクである。

統合失調症の治療は長期投与が原則として必要なことから、薬剤性パーキンソニズムの予防は困難なことが多い。

薬剤性パーキンソニンズムを合併した統合失調症の治療において、抗精神病薬の減量や中止が困難なときは、トリヘキシフェニジル等の抗コリン性の抗パーキンソン病薬が第1選択に選ばれる。

アマンタジンが第2選択薬または追加薬として使用されることもある。

高齢者の器質性疾患による精神症状やせん妄の治療目的で抗精神病薬を使用する場合は、精神症状のコントロールができてから4~5日程度で抗精神病薬を中止し、長期間の使用を避けることが望ましい。

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