2019年2月17日更新.3,368記事.5,927,257文字.

調剤薬局で働く薬剤師のブログ。薬や医療の情報をわかりやすく伝えたい。あと、自分の勉強のため。日々の気になったニュース、勉強した内容の備忘録。

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バセドウ病患者は風邪薬を飲めない?

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甲状腺機能亢進症とかぜ薬

メチルエフェドリンやマオウは甲状腺機能亢進症に不適とされていますので、これらを含まないかぜ薬であれば服用できます。

特に発熱がひどいようであれば、かぜ薬ではなく、アセトアミノフェン単味製剤の解熱鎮痛薬であるタイレノールAなどで様子をみてもよいでしょう。

かぜ薬には、解熱鎮痛、抗ヒスタミン、交感神経興奮などの作用を示す多数の薬剤が含まれています。

このなかでメチルエフェドリンなどの交感神経刺激薬は、気管支のβ受容体に作用して気管支を拡張することにより鎮咳効果を示します。

ただし、医療用医薬品の使用上の注意には「甲状腺機能亢進症では、交感神経の感受性が高まっており、メチルエフェドリンのような交感神経刺激作用をもつ薬剤では、その心臓への作用により心悸亢進や頻脈といった症状を悪化させる可能性が考えられます」と記載されていますので、甲状腺機能障害のある人には、販売を避けてください。

また、マオウ(葛根湯など)もエフェドリンを含んでいるので、販売を避けてください。

風邪で甲状腺が腫れる?

私の妻がバセドウ病と血液検査でわかりました。それまではパニック障害とか精神系の病気を疑って、心療内科に通院していました。
本人が甲状腺のあたりが大きい気がするとのことで、バセドウを疑って検査してもらい発覚した次第です。

ただ初め診察した医師は風邪を疑ったらしく、風邪薬が処方されました。
風邪でも甲状腺が腫れることがあるのかな?と調べたら、「亜急性甲状腺炎」の場合風邪のような症状が出るらしいです。

放置しておいても2~4カ月で軽くなるので、特に治療の必要性はないようです。

抗甲状腺薬とのどの痛み

甲状腺と風邪の話でもう一つ。
抗甲状腺薬を飲んでいる間の風邪症状、発熱、のどの痛みには注意しましょう。

抗甲状腺薬による重い副作用の1つに、無顆粒球症というのがあります。
無顆粒球症とは白血球の一部である顆粒球の数が極端に減ってしまった状態をいいます。

その結果、ばい菌に対する抵抗力が落ちてしまい、重い感染症にかかります。
初期症状は風邪と勘違いするので注意が必要です。

メルカゾール服用中の風邪は危険?

メルカゾールの副作用のひとつである無顆粒球症は、血液の中から免疫に関係する成分が減ってしまう副作用で、免疫力が下がって軽いかぜが肺炎のように重くなってしまいます。服用を始めて2ヶ月ほどの間はリスクが高いです。

血液検査を2週間に1回受けて、早期に発見すれば心配は要りませんが、のどの痛みや発熱など風邪のような症状が表れたら、念のため、すぐに薬の服用をやめて主治医に連絡します。

無顆粒球症の発症機序は?

よくわかっていません。

次に顆粒球の血液内滞在時間短縮ですが、無顆粒球症の発症に免疫機序が関与する医薬品としてはアミノピリンやペニシリンがよく知られており、抗甲状腺剤についても、ハプテン型あるいは抗原抗体複合体形成型など、さまざまな抗体が検出されることがあり、これが好中球の崩壊をもたらし無顆粒球症が発症すると考えられます。骨髄中にある好中球の前駆細胞や母細胞にも成熟好中球と共通の抗原性があるとすれば、同じ抗体によって障害を被るわけで、事実、無顆粒球症の骨髄ではこれらの顆粒球系幼若細胞の減少を認めることがあります。無顆粒球症が起きるのはチアマゾールの投与を開始して1~2か月経過してからが普通ですが、以前の使用歴があると早めに発病することがあり、これも、発症に免疫機序の関与があることを示唆しています。チアマゾールによる無顆粒球症の発症機序

免疫機序が関与している、らしい。

メルカゾール投与開始後2ヶ月間は原則として2週に1回、それ以降も定期的に白血球分画を含めた血液検査を実施することが要請されています。

参考書籍:調剤と情報2012.11

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服薬指導のツボ⑥

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薬剤師

今日も服薬指導が億劫です

「この薬に副作用はありますか?」と聞かれ、
「副作用の無い薬などありません」こんな禅問答で返しても意味は無いが、添付文書に羅列してある副作用を読み上げても怖がらせるだけ。
逆にノンコンプライアンスに陥らせることによって、「国の医療費節約に貢献したぜオレ」と社会貢献に一役買ったのだと自分を正当化して誤魔化す方法で自信喪失を回避するという妙な思考回路で心のザワつきを抑える。
先生

↑こういうこと聞かれるよねー

薬剤師の情報収集法

時間の無い医療従事者にとって、効率的な情報収集は必要不可欠です。
私は学生時代から効率的な勉強方法を探って生きてきました。
例えば、1時間でいかに効率よく勉強するか、ということを1週間かけて考えていました。。。今になって思えば1週間勉強すればよかったと思います。
とにかく、この情報過多の時代を生き残るカギは、質の高い情報をいかに入手するかということにかかっていると思います。

有象無象の情報がうずまく社会、インターネットでググってウィキペディアで調べるという私の得意技でもありますが、一般人と同じようなことをしていて薬剤師という専門性の高い職種の職能を発揮できるでしょうか?
自虐的になりますが、こんなくだらないブログを見るより専門性の高いサイトで情報収集したほうが有益でしょう。ぃぇ、私のブログも有益な情報を提供したいとは思っていますが。

私の情報収取先として重宝しているのが、
国内最大級の医療従事者向け会員登録制サイト「m3.com」エムスリードットコムです。

求人情報が頻繁に来るのはウザイですが、情報の質はやはり医療従事者向けということで必要な情報が上がってきます。たまに、「こんなクソ薬局辞めてやる!」と自暴自棄になる私にとっては求人情報もある種の心の拠り所にもなったりします。
「m3.com」エムスリードットコムも登録は無料ですが、他の登録制の医療従事者向けサイト、ケアネットとか、日経メディカルとかも無料ですので、ひと通り登録しておいて損は無いと思います。自分に合った情報入手方法で日々の勉強を共に頑張りましょう。

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