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市販のPCR検査キットの信憑性は?
公開. 更新. 投稿者:抗菌薬/感染症.この記事は約2分15秒で読めます.
3,743 ビュー. カテゴリ:市販コロナ検査キットは使っちゃダメ?
市販のコロナ検査キットというものがあるが、その信憑性はどうなんだろうか?
市販コロナ検査キット「使わないで」 消費者庁呼びかけ [新型コロナウイルス]:朝日新聞デジタル (asahi.com)
信憑性の疑わしいものもあるようだ。
医療機器ではなく、「研究用」製品なのらしい。中国製のものもあるし。
これで陰性だったから問題なし、という判断はできないのです。
しかし、ソフトバンクでやってるPCR検査など、ものによっては信憑性の高そうなものもある。
医療機関でPCR検査したとしても、何回か行って初めて陽性になるケースもあるし、市販VS医療用というわけでもない。
市販のPCR検査キットで陰性だったからといって安心はできないが、陽性の場合は、医療機関でちゃんと検査すべきという判断はできる。
新型コロナウイルス感染症の検査
新型コロナウイルスの検査に「PCR検査」「抗原検査」「抗体検査」があるが、それらの違いについて。
PCR検査 | 抗原検査 | 抗体検査 | |
---|---|---|---|
目的 | 現在感染しているか | 現在感染しているか | 過去に感染していたか 抗体ができているか |
検体 | 鼻腔咽頭拭い液、鼻腔拭い液、唾液 | 鼻腔咽頭拭い液 | 血液 |
調べるもの | ウイルスの遺伝子 | ウイルスのタンパク質 | 血液中のタンパク質 |
精度 | 抗原定性より少ないウイルス量で検出可能 | 一定以上のウイルス量が必要 | |
ワクチン接種での反応 | 陰性 | 陰性 | Sタンパク:陽性 Nタンパク:陰性 |
検査実施場所 | 検査機関に搬送して実施 | 検体採取場所 | 検査機関に搬送して実施 |
所要時間 | およそ1日 | およそ15~30分 | およそ2~3日 |
検査価格 | 30,000~40,000円 | 6,000~10,000円 | 8,000~11,000円 |
PCR検査
検査したいウイルスの遺伝子を専用の薬液を用いて増幅させ検出させる検査方法です。PCRとはポリメラーゼ連鎖反応(polymerase chain reaction)の略で、DNA鎖を延長させるDNAポリメラーゼという酵素を使って検出可能な量までDNAを増幅させる方法です。DNA鑑定にも使われています。
鼻や咽頭を拭って細胞を採取し、検査を行います。感染してから発症する数日前より検出可能とされています。
主に体内にウイルスが検査時点で存在するかを調べるときに用います。
感度は約70%程度と言われており、検体採取をした場所にウイルスが存在しなかった場合などは感染していた場合でも陰性となってしまう場合があります。
そのため検査機関によってはウイルスを検出できなかったケースを「陰性」とはせず「検出せず」と表現する場合もあります。
抗原検査
検査したいウイルスの抗体を用いてウイルスが持つ特有のタンパク質(抗原)を検出する検査方法です。
PCR検査に比べ検出率は劣りますが、少ない時間で結果が出る、特別な検査機器を必要としないことから速やかに判断が必要な場合等に用いられることが多いです。
抗体検査
過去にそのウイルスに感染していたかを調べる検査です。
ウイルスに感染すると形成されるタンパク質(抗体)が血液中に存在するかを調べます。
体内に抗体ができるまでには時間がかかり、現在そのウイルスに感染していないことの検査に用いることは難しいとされています。
ウイルスに感染した場合だけでなく、ワクチンを打ったことによって抗体ができた場合にも陽性となります。
抗原検査とPCR検査の感度の違い
PCR 法は、遺伝子の一部を増幅して検出するため非常に感度が高く、検体1g中に 10~100のウイルス量が最小検出感度である。一方抗原検査に使われるイムノクロマト法は、蛋白の一部をそのまま抗原として検出するので、検体1g 中に10⁴~10⁶のウイルス量が最小検出感度である。
勉強ってつまらないなぁ。楽しみながら勉強できるクイズ形式の勉強法とかがあればなぁ。
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