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赤タミフルと青タミフル
公開. 更新. 投稿者:風邪/インフルエンザ.この記事は約2分26秒で読めます.
3,110 ビュー. カテゴリ:赤タミフル
国が備蓄しているタミフルは市場に出回っているものとはパッケージやシートの色が違います。
市場に出回っているものは緑色のシートですが、備蓄タミフルは赤いシートです。
そのため「赤タミフル」と呼ばれます。市場に出回っているのは「青タミフル」です。
使用期限も、青タミフルは5年ですが、赤タミフルは7年です。
中身は同じだと思うので、なぜ使用期限に差があるのか理解できません。
日本人はタミフル使い過ぎ?
世界で使われているタミフルの7割は日本で使われているという話。
海外でタミフルが使われない理由、それは費用対効果。
費用対効果
日本の厚生労働省は「早めに医療機関を受診して治療を受けましょう」と勧めている。
海外では、病院にかからずセルフケアで対応することを勧めている。
費用対効果の問題は難しい問題。
海外では、風邪をひいたら仕事を休む、ということが常識。
日本では、高熱なら休みますが、そう何日も休んでいられない。仕事に支障をきたす。
子供を見ている母親も、そう何日も仕事を休めない。パートを首になる。
1日でも2日でも罹病期間を短くしたいもの。
日本人のそういう真面目さ、休みなく働くことを美徳とする気質が、日本経済を支えているのかも知れない。
けど、中途半端に治して、周りにバラまくこともあるので、やっぱり費用対効果的にみても、タミフル使うより十分休んだほうが良いと私も思いますが。
2010年度タミフル供給状況
asahi.com(朝日新聞社):タミフル、準備万端 1240万人分を備蓄 中外製薬 – アピタル(医療・健康)
中外製薬は14日、抗インフルエンザウイルス薬「タミフル」の来年3月までの供給計画を発表した。今年9月末までに1240万人分の生産を終えており、「突然の流行が襲っても対応できる量を確保できた」(同社広報)という。追加生産の態勢も整えた。
昨シーズンは夏前から新型インフルエンザが大流行した。約1200万人分の生産計画を立て、09年8月~10年3月に計976万人分を出荷したが、当初の在庫が少なく、必要な分を出荷できなくなる可能性があった。
頼もしい限りです。
しかし、今年の流行状況はどうなのでしょうか。
第二波ってヤツが来るのでしょうか。
それとも去年の大流行で免疫獲得した人が多いから、小流行に終わってしまうのでしょうか。
年始に休日当番医があるんだよなぁ。
抗インフルエンザ薬の在庫に頭を悩ませる日々が迫っています。
国で備蓄しているタミフルはどうやって使うの?
政府や各都道府県で備蓄しているタミフルやリレンザはどのようにして医療機関に運ばれて使われるのか?
「政府において備蓄した抗インフルエンザウイルス薬の都道府県への放出手順について」という通知が出ました。
国から都道府県へのタミフル、リレンザのルートはこれでOKということでしょう。
で、都道府県から薬局へのルートは?
各都道府県ごとの対応になるのでしょう。
都道府県で備蓄するといっても実際には、ある卸に依頼して備蓄してもらっているようです。
そして、パンデミック時にはその卸から他の卸が購入して、薬局へ配送。
仕入れ価格はどのくらいになるのでしょう?卸によって異なるのでしょうか?
勉強ってつまらないなぁ。楽しみながら勉強できるクイズ形式の勉強法とかがあればなぁ。
そんな薬剤師には、m3.com(エムスリードットコム)の、薬剤師のための「学べる医療クイズ」がおすすめ。