2018年10月15日更新.3,348記事.5,690,241文字.

調剤薬局で働く薬剤師のブログ。薬や医療の情報をわかりやすく伝えたい。あと、自分の勉強のため。日々の気になったニュース、勉強した内容の備忘録。

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アスピリンはピリン系?

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ピリン系とは?

ピリン系の解熱鎮痛剤ではピリン疹と呼ばれる薬疹の副作用が出ることがあります。
アンチピリンスルピリンイソプロピルアンチピリンなどがピリン系の薬剤です。
医療用よりもOTCの解熱鎮痛剤によく配合されています。

アスピリンのことをピリン系だと誤解している人は多い。

患者アンケートなどで、副作用歴に「ピリン系」と書いてある場合に、よく話を聞くとアスピリンである場合もある。
処方される薬としては、SG顆粒のようなピリン系の薬よりも、バイアスピリンやバファリンなどのアスピリンの処方のほうが多いので、アスピリンに副作用歴があるかどうかのほうが重要。

アスピリンの正式名称はアセチルサリチル酸でサリチル酸系の薬剤です。
ちなみにピリン系のスペルはpyrine、アスピリンのスペルはaspirinなのでアメリカ人は間違わないのでしょう。

ヤナギの木

アスピリン開発の源は、古くから鎮痛の目的で使用されていたヤナギの樹皮であり、そこから有効成分であるサリチル酸が取り出され、味(苦味)と副作用(胃腸障害)を改善するために合成されたのが、アセチルサリチル酸です。

ピリン系解熱鎮痛薬の特徴

ピリン系。
ピラゾロン系。

視床下部の体温調節中枢に作用し、解熱作用を示す。

視床に作用し、痛覚路のシナプスの感受性を低下させることにより疼痛閾値を上昇させ、鎮痛作用を示す。

アンプル入り風邪薬事件

今は見ることがありませんが、昔はアンプル型容器に入った「アンプル入り風邪薬」というものが販売されていた。
ただの液体風邪薬ですが、アンプルに入っていると、より一層薬品っぽくて効果的っぽいプラセボが働くのだろう。

大学の時に薬害の一つとして学んだ。

1950年代当時は錠剤や粉末状とは別の剤形の有効成分を水溶液に混合してアンプルに入れた「アンプル入りかぜ薬」が各社から発売されており、飲用することで即効性が有るなどしたため需要は有ったものの解熱剤としてピリン系製剤(アミノピリンやスルピリンなど)が多く含まれていたためショックなどのアレルギーで死亡する消費者が続出した(1959年から1965年までに38人の死者を出している)厚生省は1962年に製薬企業に発売停止や回収などを指示した。しかし、その後もこの「アンプル入りかぜ薬」は販売されており、1965年に全面発売禁止命令が出されるまで販売が続いていた。これは「アンプル入りかぜ薬事件」(薬害)と言われ、同時期に社会問題化したサリドマイド薬害の事も踏まえて医療用医薬品の一般消費者向けの宣伝広告の制限・禁止されるようになる。なおピリン系製剤で副作用の頻度が少ないイソプロピルアンチピリンを主成分とした頭痛薬や総合感冒薬が即効性を売りに販売されているが、ピリン系製剤のアレルギー体質でなければ過度の心配の必要はない。総合感冒薬 – Wikipedia

アンプル入りが悪いわけではなく、ピリン系が悪いのですが、アンプル入り風邪薬は世間からなくなってしまいました。

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