2019年3月22日更新.3,397記事.5,981,261文字.

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ホルモン補充療法のデメリットは?

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ホルモン補充療法のメリットとデメリット

更年期になると女性ホルモンの分泌が急激に低下します。
そのためホルモン剤の服用でそれを補う「ホルモン補充療法」が行われることがあります。

女性ホルモンには卵胞ホルモン(エストロゲン)と黄体ホルモン(プロゲステロン)の2種類があります。

エストロゲン単独だと子宮内膜癌や乳癌の発生率が増加します。
エストロゲン+プロゲステロンだと子宮内膜癌の発生率は減らせますが、乳癌の発生率は減らせません。さらに卵巣癌のリスクも上昇させる。逆に大腸癌のリスクは低下させる。

癌以外にも、脳梗塞や心筋梗塞などの動脈硬化性疾患に対しても、以前は予防効果が期待されていましたが、むしろ増加させるとも言われています。

ホルモン補充療法のメリットには、更年期の症状を緩和させたり、骨粗鬆症を予防したり、尿漏れを防いだり、美肌効果とか、認知症予防効果など色々あるので、ホルモン補充療法はしないほうがいいというわけではありません。

癌の発生率の上昇も10年以上の服用で出たものなので、とりあえず服用してもらって、メリットとデメリットを理解した上で使用を続けるかどうか判断するのがいいと思います。

ホルモン補充療法で乳がんになる?

乳癌はエストロゲン依存性を持っているといわれます。
エストロゲン依存性とは、エストロゲンが多く分泌されている時間が長いほど発症のリスクが高くなる、または病気が進行するという性質の事です。

なので、閉経後もホルモン補充療法でエストロゲンにさらされるということは乳癌のリスクを高めると思われる。

HRTと乳がん増加は常に話題にされるテーマです。

WIH報告でHRT5.2年投与で26%増加と報告されましたが、これを日本女性にあてはめると年間1万人につき8人乳がんを発症するのが、3人増加することであり、乳がん検診を定期的に実施することで十分対応可能です。

エストロゲン単独(ERT)では、7.1年間投与で乳がんは24%減少しています(WHI報告)。
2006年の厚生労働省研究班の報告ですが、わが国の女性についてはHRTにより60%乳がんが減少したとしています。

これらのことからはHRT実施に際しては、いたずらに乳がんリスクを強調するのではなく、定期的に検診を受けながら、必要があれば投与していけばよいと思われます。

ホルモン補充療法で乳がんは増えるか

問題は、HRTへの誤解がいまだに根強いことです。

2002年にアメリカで行われた大規模臨床試験(WHI)で、HRTは心血管障害、乳がん発生などにリスクがあるとの中間報告がなされ、日本でも大きく報道されました。
それ以降、HRTのリスクばかりが強調されるようにもなりました。

しかし現在は、WHIの問題点が明らかになっています。
この試験に参加した人は高年齢(HRT平均開始年齢63歳)で肥満が多く、高血圧、糖尿病患者もいたことなどが分かってきたのです。

HRTの開始年齢は一般的に50歳代ですが、この試験では平均63歳のすでに動脈硬化症をもっている人がエントリーされていたことになり、そこに経口のホルモン剤が入ったことで心血管障害が増えたのではないかといわれています。

乳がんについても、エストロゲン単独投与の群では乳がんを増やしていないことが分かっています。

乳がんに関しては、日本では埼玉医科大学乳腺腫瘍科の佐伯俊昭教授が、HRT服用者は非服用者と比べて乳がん発症のリスクが6割ほど少なかったと報告しています。

また、ホルモン剤も経口ではなく、経皮投与だと乳がんが増えていないとのデータもあり、エストロゲンの投与方法を変えることで乳がんその他のリスクを回避できる可能性も示唆されています。

こうしたことから、最近は、閉経後の女性にとってHRTはリスクよりもベネフィットのほうが高く、適応を見極めて適切に使用すればきわめて有用な治療法だと世界的に再評価されています。

ホルモン補充療法は危ない治療?

WHI臨床試験とは、2002年に米国より発表されたホルモン補充療法の効果に対する大規模臨床研究のことを指します。

およそ1万6000人を対象に閉経後女性の健康を脅かす、心血管系疾患、乳がん、骨粗鬆症、大腸がん、脳卒中などの疾患にHRTがどのような効果を持っているのかを調査した研究です。

新聞ではセンセーショナルに報道され、多くの見出しは「乳がんが増える」「心筋梗塞が増える」と強調されました。

試験の本筋、目的や詳細については触れられず、医者にも患者さん側にも「危ない治療」という印象だけが大きく残りました。

しかし、本試験で対象者は「健康な閉経後女性」と言いつつ、肥満者(BMI≧25)が70%もいること、高い喫煙率や循環器疾患薬の使用率、更年期障害を有しない比較的高年齢者であること、などが指摘されました。

日本で一般的に行われているHRTの対象者と大きく異なる集団であり、そのままこの結果を鵜呑みにすることはできません。

この研究の背景は、米国の死因第一位である心血管系病変に対するHRTの効果が期待され企画された国家プロジェクトでした。
若い人は簡単に患わないので、疾患を起こしやすい年代が主な対象となっていました。
結果、従来50代にやっているHRTを60代の人にやって悪い結果が出ました。

WHI(Women’s Health Initiative)

WHI臨床試験という、2002年にアメリカで発表されたホルモン補充療法の効果に対する臨床研究があります。

およそ1万6000人を対象に閉経後女性の健康を脅かす、心血管系疾患、乳がん、骨粗鬆症、大腸癌、脳卒中などの疾患にホルモン補充療法がどのような効果を持っているのかを調査した研究です。

この結果を多くの新聞では「乳がんが増える」「心筋梗塞が増える」とセンセーショナルに報道しました。

そして、多くの患者、医療関係者がホルモン補充療法は危ない、という印象を持ちました。

しかし、この研究の目的は、アメリカでの死因第一位である心血管系病変をホルモン補充療法で抑えられるか?ということであり、すでに更年期を過ぎた60代以上の女性も対象者に含まれていました。

癌や心臓病は命にかかわる病気なので軽く見ることはできませんが、絶対的なリスクの高い高齢者も含まれていたことを考えると見直す必要があります。

実際、閉経後に服用を始めた高齢者では心臓病のリスクは高まりましたが、閉経前から服用していた女性では増えていなかったというデータがあります。

ホルモン剤が癌に効く?

数多くあるがんの中には、ホルモンの働きによって成長するがんがいくつかあります。

男性ホルモンの働きによる前立腺がん、女性ホルモンの働きによる乳がん、子宮体がんなどです。

乳がんの場合は、女性ホルモンであるエストロゲンが大きく関わっています。

このエストロゲンは、閉経前の女性では、視床下部から脳下垂体に作用して、卵胞刺激ホルモン・黄体形成ホルモンが出て、卵巣に作用してエストロゲンを産生します。

また、閉経後は卵巣機能が失われているため、副腎皮質刺激ホルモンが出て、副腎皮質に作用して分泌されたアンドロゲンが脂肪組織にある変換酵素アロマターゼによりエストロゲンにつくり変えられています。

このように、ホルモンが、がん細胞を増殖させる過程には、いくつかの作用点があります。

これらの作用点へのホルモンの結合を防ぐために、LH-RHアゴニスト製剤や抗エストロゲン剤、閉経後ではアロマターゼ阻害剤などが用いられます。

これらを服薬することにより、ホルモンを必要としているがん細胞を兵糧攻めし、がん細胞が増殖しないようにすることができるのです。

参考書籍:クレデンシャル2012.2

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腎排泄率が最も高い経口抗凝固剤は?

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薬剤師

下記の経口抗凝固剤のうち、腎排泄率が最も高いものはどれか。
A. ダビガトラン
B. リバーロキサバン
C. アピキサバン
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E. ワルファリン

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