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ル・エストロジェルとディビゲルの塗り方
公開. 更新. 投稿者:月経/子宮内膜症.この記事は約2分14秒で読めます.
10,617 ビュー. カテゴリ:エストラジオール軟膏の塗り方
エストラジオールの塗り薬として、ディビゲルとル・エストロジェルがある。
通常、塗り薬の使い方というものは、「患部に塗る」という単純なものですが、更年期障害に使われる経皮吸収エストラジオール製剤などの吸収されて全身に働く塗り薬は、使用法が特殊である。
経皮吸収型のエストゲロゲン製剤は、肝臓における初回通過効果を受けないため、経口薬よりも、静脈血栓塞栓症(VTE)や脳卒中の発症リスクが上がらないという利点がある。
肥満や血栓症のリスクがある患者、胆石症を合併している患者などでは、経皮吸収型製剤が処方されることが多い。
有効成分のエストラジオール(E2)が角質層に浸透し、その後、角質層に貯留したE2が徐々に血中に移行し、血中E2濃度が高くなる。
ル・エストロジェルの塗り方
ル・エストロジェルの用法は以下のようになっている。
通常、成人に対しル・エストロジェル2プッシュ(1.8g、エストラジオールとして1.08mg含有)を1日1回、両腕の手首から肩までの広い範囲に塗擦する。なお、症状に応じて、適宜減量する。減量する場合は、ル・エストロジェル1プッシュ(0.9g、エストラジオールとして0.54mg含有)を1日1回、両腕の手首から肩までの広い範囲に塗擦する。
・塗布部位は両腕の手首から肩まで。左右忘れずに塗る。
・使用前に塗る場所の水分や汗を拭き取る。
・ポンプを押すときは、最後までしっかり押し切るようにする。
・1プッシュずつ左右に塗る。一度に2プッシュ分を手に取らない。
・日焼け止めなどを使用している場合は、入浴後の使用を勧める。
・塗布後1時間は洗い流さない。
ル・エストロジェルは、1本に80gゲルが充填されたボトルタイプの薬剤で、通常は1回2プッシュ(E2として1.08mg)を1日1回、両腕の手首から肩までの範囲に行き渡るよう塗り広げる。
ポイントは1プッシュずつゲルを左右の腕の内側と外側の全体にしっかり塗り広げること。薬が均等に塗れるように、1プッシュを片腕に塗ってから、もう1プッシュを反対の腕に塗るようにする。
ディビゲルの塗り方
ディビゲルの用法は以下のようになっている。
通常、成人に対しディビゲル1mg(エストラジオールとして1mg含有)1包(1.0g)を1日1回左右いずれかの大腿部もしくは下腹部に、約400cm2の範囲に塗布する。
・塗布部位は左右いずれかの大腿部または下腹部。
・大腿部に塗る場合は、左右どちらかに使用し、翌日は反対側に使用するとよい。
・塗り広げる面積は400cm2。薄く塗り過ぎると、十分な効果が得られないので、塗り広げる面積を守る。
・塗布後1時間は洗い流さない。
ディビゲルは、1回量(E2として1.0㎎)ずつ分包されている。塗る部位は、左右いずれかの大腿部もしくは下腹部で、1日1回、約400cm2(大体てのひら2枚分)の範囲に塗布する。
狭い範囲に塗ると血中E2が上昇し、逆に塗布範囲が広すぎると、血中濃度が有効域に達しない可能性がある。想定された血中濃度を得るために、塗布範囲を守ることが重要です。
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