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ドグマチールとパーロデルの併用
公開. 更新. 投稿者:月経/子宮内膜症.この記事は約2分33秒で読めます.
2,316 ビュー. カテゴリ:ドグマチールとパーロデルの併用?
ドグマチールはドパミンD2受容体遮断薬、パーロデルはドパミンD2受容体刺激薬。
反対の作用を持つ薬です。
ドグマチールは、下垂体で必要なドパミンをブロックしてしまうことで、プロラクチンというホルモンの分泌を増加させてしまいます。
プロラクチンは母乳の分泌を促す作用があるホルモンで、授乳中の女性に分泌されるホルモンです。授乳期間でもないのにプロラクチンの値が高い場合は、生理不順や不妊などの症状が出ることがあります。
パーロデルはドパミンアゴニストとしてドパミンの代わりに働くことにより、パーキンソン病に使われたり、ドグマチールと反対の作用により、高プロラクチン血症に使われることがあります。
ドグマチールの副作用で生理不順が起こったときにパーロデルが処方されることもあります。
パーロデルの血液脳関門通過性は約8%と低く、低用量であれば中枢性の作用は出にくいことが推測されます。
高プロラクチン血症に使用する程度の量であれば、ドグマチールの中枢作用に影響を及ぼさずに、副作用を軽減させることも無理ではありません。
実際に、精神疾患でスルピリド1日300mgの使用により、生理不順、乳汁分泌がみられた例にパーロデル1日5mgを併用したところ、副作用症状の消失がみられ、精神疾患には悪化がみられなかった例などが報告されています。
ドグマチールで無月経
ドグマチール(スルピリド)を服用している患者が月経不順(無月経)になることがあります。
スルピリドの抗ドパミン作用により乳汁分泌ホルモンのプロラクチン放出が促進され、高プロラクチン血症となるため、排卵障害により月経異常を起こすことがあります。
また、産後におっぱいを出すために、ドグマチールが処方されることもあります。
抗精神病薬には抗ドパミン作用があるので、いずれも月経異常を起こす可能性があるが、ドグマチールによる月経異常が多い気がするのは処方頻度の問題か。
ドグマチールによる月経異常は、元に戻るのに4日~6ヵ月かかるため、月経異常が出現次第処方変更が望ましい。
月経異常の副作用は用量依存性ではない。
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