記事
ハルロピテープとニュープロパッチの違いは?
公開. 更新. 投稿者:パーキンソン病.この記事は約2分58秒で読めます.
15,410 ビュー. カテゴリ:ハルロピテープ
薬事・食品衛生審議会医薬品第一部会は8月1日、ハルロピテープの製造販売承認を審議、了承した。
ハルロピテープとは、パーキンソン病を効能・効果とする貼付剤である。ニュープロパッチに次いで2番目。
有効成分はロピニロール塩酸塩。レキップと同じである。
貼るロピニロールだから「ハルロピ」安直な名前。
そもそも貼付剤は、細かい手作業の苦手なパーキンソン病患者にとっては容易ではない。
しかし安定した血中濃度を維持できるため、夜間・早朝の動きにくさが改善されるケースも多く、貼付剤のニーズはある。
ニュープロパッチには現在、
ニュープロ パッチ2.25mg/ニュープロ パッチ4.5mg/ニュープロ パッチ9mg/ニュープロ パッチ13.5mg/ニュープロ パッチ18mg
の5規格あるが、ハルロピテープも
ハルロピテープ8mg/ハルロピテープ16mg/ハルロピテープ24mg/ハルロピテープ32mg/ハルロピテープ40mg
の5規格が販売される予定。
私の薬局にも数名ニュープロパッチを使っている患者がいるが、貼付剤だと効果が安定するのが良いのだろう。
しかし、用量の増減もあり、流通している期限も比較的短く、すぐにデッドストック、期限切迫となる。個人的には困りもの製剤である。
そんな困りものパーキンソン病貼付剤のラインナップが増えるというのは、悲しいニュースでしかない。
そもそもこんなに多規格必要なのか?と問いたい。切って使わせて良くね?というのが私の意見である。
とりあえず、不満はさておき、ハルロピテープの情報についてはまだよくわからないので、ニュープロパッチとの違いもよくわかりませんが、期待できそうなのは久光製薬の薬であるという点です。
ニュープロパッチは皮膚障害の副作用が多いので有名です。大塚製薬の限界を感じます。やはり貼付剤といえば久光です。
ハルロピテープは接着面が小さく、皮膚障害が起こりにくいと期待される。
ニュープロパッチはハルロピテープに比べてやや面積が大きく、貼付時にしわになりやすい点がネック。ハルロピテープは包装から製剤を出したりライナーを剥がすのも容易だという。
ニュープロパッチは副作用が少ない
ドパミンアゴニストに共通する副作用として、衝動制御障害(病的賭博、病的性欲亢進、暴食)がある。
ニュープロパッチ(ロチゴチン)はD1~D5の受容体サブタイプ全てに結合することから、ドパミンアゴニストの中では衝動制御障害が起こりにくいとの報告がある。
比較的若く、衝動制御障害のリスクが懸念される人、単身で衝動制御障害が出た時の抑止力がない人、高齢や認知症を伴い幻覚が出やすい人などには、ハルロピテープよりもニュープロパッチのほうがよい。
勉強ってつまらないなぁ。楽しみながら勉強できるクイズ形式の勉強法とかがあればなぁ。
そんな薬剤師には、m3.com(エムスリードットコム)の、薬剤師のための「学べる医療クイズ」がおすすめ。