2018年10月15日更新.3,348記事.5,690,241文字.

調剤薬局で働く薬剤師のブログ。薬や医療の情報をわかりやすく伝えたい。あと、自分の勉強のため。日々の気になったニュース、勉強した内容の備忘録。

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MRIとCTの違いは?

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MRIとCT

画像診断に使う医療機器にはレントゲンやエコーやMRI、CTなど色々ありますが、どう違うのでしょう?

骨に包まれている脳を見るときに使うのが、CTやMRIです。
輪切りにした画像が見れます。

CT検査は、X線を体の回りにぐるっと当てて得られた情報をコンピューターで計算し、格子の目のような2次元画像を作る方法です。最近は検査の台を動かしながら複数の検出器を用いて撮影できる装置(MDCT)ができて、検査時間が大幅に短縮しました。頸部から骨盤までおおむね25秒ほどで検査が終了します。この為、広い範囲の検査にはCTが適しています。またMRIでは骨や肺の描出が難しいので、骨や肺の状態を観察したい場合にはCTが適しています。しかしCT検査では放射線被ばくがあることが欠点です。また病変と正常組織の濃度の差 (コントラスト) ではMRIに劣ります。画像診断について 放射線医学総合研究所 重粒子医科学センター病院

CTは放射線を使って、MRIは磁気を使って、エコーは音を使って行う画像診断。

MRIは、磁気を利用して、体内の水素原子の量と、水素原子の存在の仕方を検査する方法です。放射線の被ばくがないため、繰り返す検査や子供・妊婦の検査に適しています。病変部と正常組織のコントラストも良好で、横断像だけでなく、冠状断像や縦断像など、どんな断面像でも得ることができるのも利点です。しかし、検査の範囲が狭い、検査に時間がかかる (30分から1時間) 、骨の変化がわかりにくい、という欠点があります。ペースメーカーを埋め込まれている患者さんには施行できず、また狭い場所に入るので、閉所恐怖症の患者さんにも不向きです。

・CTでは放射線被曝してしまう。妊婦や子供には不向き。繰り返す検査には不向き。
・MRIは検査時間が長い。じっとできない人、子どもには不向き。
・じっとしていても、呼吸まで止められないので、肺の撮影にはCTのほうが適している。
・MRIは磁気を使っているので、ペースメーカーを埋め込んでいる患者には使えない。
・MRIは閉所恐怖症患者には使えない。
・MRIはどんな断面像でも見れる。
・MRIのほうがコントラストがはっきりしている。
・骨自体を見るのはCTが適している。骨の内部を見るのはMRIが適している。
・脳の内部、脳動脈瘤を見るには頭蓋骨の中をみるので、MRIが適している。
・脳ドックはMRIのある医療機関じゃないとできない。

金額的には、
PET-CT検査、MRI検査、CT検査の料金について|つくば画像検査センター
MRIのほうがちょっと高め。
機械もMRIが5000万円から、CTは2000万円からという話。

検査なんてさっさと済ませたいから、CTで見れればCTのほうがいいかな。

CT検査では絶食する?

検査をする日の朝に薬を飲んで良いかどうか聞かれることがある。
絶食を指示されれば、糖尿病薬によっては中止する必要がある。

レントゲンを撮るとき、胸部X線検査では絶食する必要はない。
胃部X線検査では絶食が必要。

CTではどうか?

CT検査にもいろいろ種類がある。

CT検査には、単純CT検査と、造影剤を注射して撮影する造影CT検査があります。
腹部単純CT検査、及び造影CT検査全てにおいては、検査当日の絶食が必要です。
腹部の検査では食後だと胆のうが胆汁を出して収縮するため、十分な評価ができないため絶食となる。

腹部以外の単純CTであれば、絶食は不要なので、特に中止すべき薬はない。

造影剤を使用すると吐き気などの副作用が起きるので、嘔吐による誤飲などを防ぐ為に、造影CT検査でも検査4時間前から絶食となる。
造影剤ショックを起こした時、胃内に食物があると気管内挿管が難しい。

大腸に炭酸ガスを注入し、拡張させマルチスライスCTで撮影する大腸CT検査では検査前日から食事制限がある。

MRIでも、造影剤の有無、腹部か腹部以外か、でCTと同じような扱いになる。

造影剤の種類

放射線科で使用する造影剤はヨード造影剤とガドリニウム造影剤の2つに分けられます。
ヨード造影剤は主にCT検査や排泄性尿路影検査、血管造影検査で用いられ、ガドリニウム造影剤はMRI検査で使用されます。

腎機能が正常な方では心配はありませんが、腎機能低下のある方にヨード造影剤を使用すると造影剤腎症(更なる腎機能低下や腎不全)を来す可能性があります。腎機能低下の度合いに応じて造影剤の減量や事前の補液、造影を行わないなどの配慮が必要です。

ガドリニウム造影剤では造影剤腎症は起きませんがが、腎機能が著しく低い場合には造影剤が体内に長く留まり腎性全身性線維化症と云うまれではありますが重篤な副作用を来す可能性があります。
検査時の脱水状態は副作用の誘因となりますので、がぶ飲みをするので無ければ検査前の水やお茶の摂取に制限はありません。
水分摂取には制限はありませんが、造影剤を使用する可能性のある場合には撮影部位に関わらず(腹部の撮影でなくても)緊急時などの例外を除き原則絶食となります。
これは脳の奥にある嘔吐中枢が造影剤に刺激されて反射的に吐き気・嘔吐を来す事があり、吐物誤嚥にる肺炎や窒息を防ぐ為です。

ビグアナイド系の糖尿病薬を服用中のかたはヨード造影剤使用前後それぞれ48時間の休薬が原則です。
特に腎機能低下のある方では乳酸アシドーシスと云う重篤な副作用を来す危険性が高く注意が必要です。

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