更新日:2015年10月22日.全記事数:3,169件.

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GLP-1とGIPの違いは?


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インクレチンとは?

食後には血糖を低下させるホルモンのインスリンが膵臓から分泌されますが、糖を経口投与すると経静脈投与時よりも大きなインスリン作用が現れることがわかっています。

糖を食べたほうが注射するよりも血糖値を上げる。

つまり、食事をとると消化管からインスリン分泌を促進させるようなホルモンが分泌されてるんじゃないか?という仮定をもとに、そのような働きをするホルモンが「インクレチン」と名づけられました。

しかし、そのような働きをするホルモンは1つではなく、十二指腸に存在するK細胞から分泌されるGIP(グルコース依存性インスリン分泌刺激ポリペプチド)と、下部小腸および結腸に存在するL細胞から分泌されるGLP-1(グルカゴン様ペプチド-1)が知られています。

インクレチンは、インスリン分泌促進作用を持つのみならず、膵β細胞の増殖や新生の促進、グルカゴン分泌の抑制、中枢を介した食欲の抑制など、血糖値を下げる為に有利な作用を持っています。

インクレチンは食事摂取に伴い消化管から分泌され、膵β細胞に作用してインスリン分泌を促進するホルモンの総称です。

食事を摂取したという情報がインクレチン分泌を介して膵β細胞へと伝達され、インスリン分泌を促進し、食後の血糖上昇を抑えて血糖を一定に保っています。

インクレチンの作用は血糖依存性で、血糖が低い場合にはインスリン分泌を促進しません。

低血糖を伴わず安全に高血糖を是正できると考えられることから、近年、2型糖尿病の新たな治療戦略としてインクレチンの作用に注目が集まっています。

GLP-1とGIPの違いは?

インクレチンにはGLP-1とGIPがあり、食事摂取に伴いGLP-1は小腸下部のL細胞、GIPは小腸上部のK細胞から分泌され、膵β細胞に作用してインスリン分泌を促進します。

インクレチンの作用は血糖依存的であるため、糖尿病治療薬としての有用性が期待されていますが、実際の臨床試験でGLP-1は2型糖尿病患者のインスリン分泌を促進したのに対して、GIPはインスリン分泌を促進しませんでした。

このため糖尿病治療薬としては、GLP-1に注目が集まることになりました。

インクレチンにはGIPとGLP-1の2種類があります。
GIPは小腸上部に分布するK細胞から分泌されます。
GLP-1は小腸下部や大腸のL細胞から分泌されます。

インクレチンには、インスリン分泌促進作用があります。

GLP-1には、グルカゴンの分泌抑制や膵β細胞の増殖・分化促進のほか、栄養素の吸収速度の抑制、中枢性の食欲抑制作用などがあり、これらの結果として、摂食量減少による体重減少効果が期待できます。

GIPは、糖尿病状態下ではインスリン分泌促進作用が乏しく、さらには脂肪細胞への脂肪の取り込みを促進して肥満を誘発します。

したがって糖代謝の改善を目的とすれば、GIPの作用は減弱され、GLP-1の作用のみが増強されることが望ましいのです。

DPP-4剤とGLP-1製剤の違いは?

インクレチンには、グルコース依存性インスリン分泌刺激ホルモン(GIP)と、グルカゴン様ペプチド-1(GLP-1)の二つがある。

現在市販されているインクレチン関連薬のうち、経口剤であるジペプチジルペプチダーゼ-Ⅳ(DPP-Ⅳ)阻害剤は、GIPやGLP-1などを分解する酵素であるDPP-Ⅳを阻害することで、GIPとGLP-1の両方の作用を増強する。

これに対し、注射剤のGLP-1受容体作動剤は、GLP-1様の作用だけを発揮する。

GIPは使えない?

インクレチンのうち、製剤化されているのはGLP-1に関連するもののみである。

GIPに関連するものが製剤化されていない理由として、①GIPには脂肪蓄積作用があり治療上好ましくないこと、②2型糖尿病患者では、GLP-1によるインスリン分泌促進作用は認められるが、GIPに対する反応性は低下しており、期待するようなインスリン分泌効果が得られにくいこと、などが考えられる。

参考書籍:調剤と情報2011.12

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