更新日:2016年12月23日.全記事数:3,137件.

調剤薬局で働く薬剤師のブログ。薬や医療の情報をわかりやすく伝えたい。あと、自分の勉強のため。日々の気になったニュース、勉強した内容の備忘録。

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ワーファリン飲んでる人は納豆食べちゃダメ?


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ワーファリン服用中の納豆はダメ?

「納豆を食べてはいけません」という薬はワルファリンです。
それ以外にはありません。

ワーファリン服用中でも少しくらいなら納豆食べても・・・と思う患者さんがいます。
しかし、薬剤師的にはNGです。

なぜ納豆がダメなのか?
それはビタミンKが豊富に含まれているからです。

ビタミンKは出血をコントロールするタンパク質(凝固因子)の合成に必要です。
そのためビタミンKの働きを抑えれば、血液が凝固しない、血栓が出来にくくなります。
ワルファリンはビタミンKの働きを阻害する薬です。
これがワルファリンの服用中に納豆を食べてはいけない理由です。

納豆には100g当たり約345μgのビタミンKが含まれています。
しかし納豆以外にもビタミンKを豊富に含有する食品は多くあります。
納豆だけがワーファリンとの飲み合わせで問題視される理由には、納豆に含まれるビタミンKだけではなく、納豆菌が産生するビタミンKの問題があるからです。

納豆を食べたときだけではなく、その後も3~4日は腸内で納豆菌がビタミンKを産生し続けるので問題なのです。
ワルファリン服用中に納豆を1回(100g、市販の1包)だけ摂取しても、トロンボテスト値は3日間以上も高値を示すことが報告されています。
納豆は1回食べただけで影響が出る。他の食品ではたくさんの量を継続して食べなければ問題は無い。

しかし、納豆が入っていると知らずに、納豆入りの料理を食べてしまったという場合(あまり無いか)は、「問題ないです」と患者さんには伝えます。
もう後の祭りですし、納豆が入っているかどうかわからないくらいくらいの量なら問題ないし、あまり心配させるようなことを伝えるほうが心理的にストレスを与えて危険でしょうし。
何回か続けて飲み忘れるよりまだいいでしょう。

ワーファリン服用中でも納豆汁なら食べてもいい?

納豆菌のような菌は熱に弱いんじゃないかと。

納豆汁のように熱いお湯で調理すれば食べても問題ないんじゃないかと考える患者さんがいます。

しかし納豆菌は熱に強く、煮ても、焼いてもビタミンKの量は減りません。

ワーファリンを飲んでいる人は納豆はあきらめてください。

納豆と納豆菌とビタミンK

納豆にはビタミンK1やビタミンK2(MK-7)が多く含まれ、摂取後には腸内で納豆菌によりさらに大量のビタミンKが合成される。

しかし、納豆を加熱して摂取した後のビミタンK1やMK-7の血中濃度の変化に関しては十分なデータがない。

ある文献では、納豆を加熱することで納豆菌数が減少し、摂取した人の血漿中のMK-7の濃度上昇も緩やかであったことが報告されている。

別の文献では、血漿中のMK-7の濃度が50ng/mL異常になると、ワルファリンの作用に拮抗する可能性が示唆されている。

納豆が大量でなければ加熱して納豆菌を減少させ、腸内で合成されるビタミンKを低レベルにすることで摂食可能かも知れない。

しかし、納豆中の納豆菌数や、納豆に元々含まれるビタミンKの濃度が商品ごとに異なることと、加熱方法や時間に関するデータがないこと、ワルファリンの効果の個人差などを考えると、どのような加工をしても納豆の摂取は避けたほうが良いと指導すべきであろう。

Q: 納豆は加熱したら,ワルファリンを服用中でも一緒に食べて良いか?

A:納豆はビタミンKを多く含み,さらに納豆菌は腸内でビタミンKを産生する。ビタミンKは熱に安定で,また納豆菌は芽胞を形成するグラム陽性好気性桿菌で,芽胞は加熱・乾燥・胃酸・胆汁酸に強く,死滅しにくい。芽胞を殺すには120℃,15分以上の高圧蒸気滅菌が必要である。加熱調理してもビタミンKによりワルファリンの効果が減弱する可能性があるため,ワルファリン療法中は納豆の摂取を避ける。質疑応答 2009年9月

ワーファリン服用中のお茶はダメ?

緑茶中のビタミンKがワルファリンの作用を減弱させる可能性があると報告されている。
緑茶と同様に、紅茶葉にも100gにつき1500μgのビタミンKが含まれている。
しかし、紅茶(茶葉5gに対して熱湯360mLを加え、4~5分抽出したもの)には100g当たり6μgと、ビタミンKはほとんど含まれない。
ある文献では、ワルファリンを3カ月間、32mg/週で服用していた患者が、毎日飲んでいた紅茶をやめたところ、PT-INRが1.7~2.7から5に上昇したという。

ワーファリン服用中のアボカドはダメ?

アボガド100g中のビタミンKは8μg程度である。
これに対し、ブロッコリーは100g中200μg、レタスは129μg、キャベツは125μgと圧倒的に多く、これらに比べればアボガドに含まれるビタミンKによる効果減弱の可能性は低いと考えられる。
一方で、アボガドのオイルがワルファリンの肝代謝酵素を誘導する可能性やアボガド成分による小腸でのワルファリンの吸収阻害などが示唆されており、こうしたメカニズムがPT-INRの低下に寄与している可能性がある。

納豆で血栓予防?

納豆の成分のナットウキナーゼが、血栓予防に効果があるという報告があります。

ナットウキナーゼは、血栓溶解作用、血液サラサラ効果、毎日服用のアスピリン療法の代替品として代替医療団体から推奨されている。しかしながら、ナットウキナーゼは心疾患の予防について証拠がないため代替医療として推奨されない。ナットウキナーゼは、アスピリンと相互作用を起こして脳内出血のリスクを増加させる可能性がある。ナットウキナーゼ – Wikipedia

血栓に効くのかあ、とワーファリンを飲んでいる患者さんが健康のために納豆を食べるなんてことは止めてください。

ワーファリン服用中に納豆を食べると、ワーファリンの働きが無くなってしまいます。

血栓が出来てしまいます。

ワーファリン飲んでない人は、健康のために納豆を食べるのは良いですね。

私も毎朝納豆です。

ビタミンKが血液を固まらせる?

血液が固まるのを防ぐ薬、ワーファリン。
そのワーファリンを飲んでいる人は、ビタミンKを多く含む食品の食べ過ぎを注意されます。
納豆とか。

ワーファリンの働きは、ビタミンK阻害作用に基づきます。

つまり、ビタミンKが血を固まらせる。
ビタミンKは悪者なのか。

納豆を食べ過ぎると血液が固まるのか。脳梗塞になるのか。

という短絡的な思考にハマります。

事態はそれほど単純ではなく、血液凝固は13もの因子が共同して複雑に制御されており、ビタミンKもその一つの因子にすぎない。

ビタミンKが多い、というだけで血液が簡単に固まるわけではない。
とのこと。

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