2018年9月20日更新.3,327記事.5,533,947文字.

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リーマスは高血圧患者に禁忌?

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リーマスと食塩制限患者

リーマスの禁忌は以下の通り。

1. てんかん等の脳波異常のある患者[脳波異常を増悪させることがある。]
2. 重篤な心疾患のある患者[心疾患を増悪し、重篤な心機能障害を引き起こすおそれがある。]
3. リチウムの体内貯留を起こしやすい状態にある患者[リチウムの毒性を増強するおそれがある。]
(1) 腎障害のある患者
(2) 衰弱又は脱水状態にある患者
(3) 発熱、発汗又は下痢を伴う疾患のある患者
(4) 食塩制限患者
4. 妊婦又は妊娠している可能性のある婦人

「リチウムの体内貯留を起こしやすい状態にある患者」の一つに「食塩制限患者」と書かれている。

高血圧患者であれば、食塩制限を指示されていることが多いが、高血圧患者にリーマスは禁忌ということになるのだろうか。
逆に高血圧であっても食塩制限しなければリーマス服用可能ということになるのだろうか。

リチウムは腎臓で糸球体ろ過を受けた後、近位尿細管においてナトリウムの再吸収システムを介して効率よく再吸収される。
ここで、低塩食などにより体液中のナトリウムが低下すると代償的にナトリウムの再吸収システムが亢進し同時にリチウムの再吸収も亢進するため、リチウムの体内量が増大する。以上のことから、食塩制限患者に対しては炭酸リチウムの投与は禁忌とされている。

炭酸リチウムは治療域と中毒域との差が小さいので血中リチウム濃度の測定と、慎重な臨床観察が必要である。
副作用としては、リチウム中毒として、嘔気、嘔吐、下痢、食欲不振、嚥下困難、粗大振戦、筋攣縮、運動障害、運動失調、脱力、運動過少、傾眠、眩暈、発熱、発汗、言語障害、錯乱などが起こる。更に進むとせん妄、昏迷などが起こってくる。

リーマスの相互作用にも、利尿剤〔チアジド系利尿剤、ループ利尿剤等〕、アンジオテンシン変換酵素阻害剤〔エナラプリルマレイン酸塩等〕、アンジオテンシンII受容体拮抗剤〔ロサルタンカリウム等〕と記載されており、高血圧患者で注意が必要なのは間違いない。

リーマス

「どんな薬?」
気分を落ち着かせる薬です。
なぜ効くのかははっきり解明されていません。

「効くの?」
有効率は70~80%と言われています。

「副作用はあるの?」
リチウム中毒と言われる副作用を起こすことがあります。
軽いものだと、食欲低下、嘔気、嘔吐、下痢等の消化器症状、振戦、傾眠、錯乱等の中枢神経症状、運動障害、運動失調等の運動機能症状、発熱、発汗等の全身症状など。
重くなると、急性腎障害により電解質異常が発現し、全身けいれんを起こすことがあります。

「注意することは?」
リチウム中毒の初期症状が見られたら、医師の診察を受けましょう。
眠気やめまいが見られることがあるので、車の運転はしないようにしましょう。

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