2018年8月17日更新.3,303記事.5,457,149文字.

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ビタミンEで生理不順?

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OTCと医療用のユベラ

OTCのビタミンE製剤(ユベラックス等)には、添付文書の使用上の注意の欄に、「生理が予定より早くきたり、経血量がやや多くなったりすることがあります。出血が長く続く場合は、医師又は薬剤師に相談してください」と記載されている。
この注意書きは、ユベラ錠をはじめ、ビタミンEを含有するすべてのOTC薬の添付文書に記載されている。

医療用製剤の添付文書には、月経に関する記載はないが、当然、医療用でもこの副作用は起こり得る。

ビタミンEは妊娠ホルモン?

ビタミンE(トコフェロール)は、妊娠期や授乳期の女性に元気を与える。
不妊治療にビタミンEが使われることもある。

1922年に、ラットの妊娠に必要な食事因子「X」として見出されたのが始まりで、1924年にビタミンEと名付けられるとともにトコフェロールと命名されている。「トコフェロール」の「トコ」はキリシャ語で「子どもを生む」を、また、「フェロール」は「力を与える」を意味するという。

では、なぜビタミンEが妊娠期や授乳期のトラブル防止に力を発揮するのか。
ビタミンEには、ホルモンのバランスを整えて生理周期を正常にし、特に女性の場合は、女性ホルモンの代謝に関わって血液の循環を良くしてくれるそうだ。
男性の場合は、男性ホルモンの生成・分泌に関わって生殖機能を維持する働きがあるので、ビタミンEが不足すると、不妊症や流産の原因になりかねないらしい。

ビタミンEは他の脂溶性ビタミン(ビタミンA、D、K)と異なり、摂取量の6~7割は便で排出される。
体内に長時間貯蔵できないため、毎日、ムリのない方法でコツコツ摂取するよう勧める。

ビタミンEとホルモン分泌

ビタミンEには、下垂体・副腎系に作用してホルモンの分泌を調節する作用があり、時に生理周期が早まったり、経血量が増加することが報告されている。

また、更年期の女性では、一度閉経した後であっても、卵巣の機能が完全に停止していない場合には、ビタミンE製剤の服用で視床下部・下垂体・卵巣系の機能が賦活され、再び生理が始まるというケースも報告されている。

もっとも、これらは、ビタミンEにより内分泌バランスの調整が行われた結果として起きる一時的な現象であり、病的なものではない。

こういったホルモン賦活作用を応用し、更年期の諸症状の改善にビタミンEを使用して有効だったとする報告もある。

参考書籍:日経DI2003.1

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