2018年10月19日更新.3,349記事.5,704,132文字.

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甲状腺ホルモンと甲状腺刺激ホルモンの関係

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甲状腺ホルモンの関係

バセドウ病と診断された患者から、検査値を見せられて、さっぱりわからない、となると恥ずかしい。

バセドウ病は甲状腺ホルモン亢進症。
甲状腺ホルモンが高い状態です。
甲状腺ホルモンは、脳の下垂体と呼ばれる場所から分泌される甲状腺刺激ホルモン(TSH)とお互いに分泌の調節を行っています。

甲状腺ホルモンが高くなれば、甲状腺刺激ホルモンが低くなる。
甲状腺ホルモンが低くなれば、甲状腺刺激ホルモンが高くなる。
シーソーのような関係。
体内でホルモンが少なくなれば分泌を促し、ホルモンが多くなれば分泌を止める。

脳下垂体から分泌されたTSHが甲状腺細胞膜のTSH受容体(TSHレセプター)に結合すると、その刺激により甲状腺ホルモン(T4、T3)の合成と分泌が行われます。
血液中に分泌されたT4、T3は、今度は逆に下垂体に作用しTSHの分泌を抑制するように働きます(ネガティブフィードバック)。
そして、これらお互いの刺激と抑制作用によりホルモン分泌の調整がなされ、血液中のホルモン濃度は一定に保たれています。

甲状腺ホルモンは、甲状腺の濾胞細胞と呼ばれる場所でヨウ素を原料に作られます。
濾胞細胞では、サイロキシン(T4)とトリヨードサイロニン(T3)と呼ばれる2種類の甲状腺ホルモンが作られます。
T4は貯蔵型ホルモン、T3は活動型ホルモンとも呼ばれ、働きはT3のほうがT4より強いと言われています。

濾胞細胞からはT4のほうがT3より多く血液中に分泌され、肝臓や腎臓においてT4はT3へと変換されます。
血液中のT4とT3は、そのほとんどが甲状腺ホルモン結合蛋白と呼ばれるタンパク質と結合した状態で血液中を流れています。
そして、そのごく一部が遊離型ホルモン(FT4、FT3)として、活性型甲状腺ホルモンとなり全身で作用します。

各検査値と疾患の関係
FT4、FT3高値 & TSH高値 → TSH産生腫瘍、甲状腺ホルモン不応症
FT4、FT3高値 & TSH低値 → バセドウ病、無痛性甲状腺炎、亜急性甲状腺炎、プランマー病
FT4、FT3低値 & TSH高値 → 甲状腺機能低下症(慢性甲状腺炎、橋本病、先天性甲状腺機能低下症、甲状腺手術後、アイソトープ治療後)
FT4、FT3低値 & TSH低値 → 中枢性甲状腺機能低下症

とりあえずバセドウ病だけでも覚えておこう。

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