2018年1月31日(水)更新.3,233記事.4,963,441文字.

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セロクラールは脳梗塞に効く?

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セロクラールとめまい

セロクラールの作用としては、血管平滑筋弛緩作用、交感神経α受容体遮断作用などによる脳血流増加作用や、ミトコンドリア呼吸機能促進による脳代謝改善作用、また血小板の凝集抑制作用があります。
そのため、脳梗塞予防、めまいに効果がある。

また、NMDA(N-methyl-D-aspartate)受容体拮抗作用を有しているため、適応外使用で慢性疼痛に使われることもある。

めまいに効果があるが、めまいの副作用もある。

0.1~5%未満:頭痛、めまい

病気によるものか副作用なのかはわからないが。

脳卒中治療薬

脳梗塞に効く薬、と聞くと、血栓を溶かすような薬、抗血小板薬など脳梗塞予防に使われるような薬をイメージする。

今日の治療薬の「脳梗塞治療薬」に分類されている内服薬には、ルシドリール、アデホスコーワ、ガンマロン、セロクラール、サアミオン、ケタス、ヒデルギン、シンメトレルなどがある。
脳梗塞そのものに効くというよりも、後遺症に効果がありそうな薬である。

それぞれの適応症は以下の通り。

医薬品名適応症
ルシドリール頭部外傷後遺症におけるめまい
アデホスコーワ頭部外傷後遺症に伴う諸症状の改善
ガンマロン頭部外傷後遺症に伴う諸症状(頭痛、頭重、易疲労性、のぼせ感、耳鳴、記憶障害、睡眠障害、意欲低下)
セロクラール脳梗塞後遺症、脳出血後遺症に伴うめまいの改善
サアミオン脳梗塞後遺症に伴う慢性脳循環障害による意欲低下の改善
ヒデルギン頭部外傷後遺症に伴う随伴症状
ケタス脳梗塞後遺症に伴う慢性脳循環障害によるめまいの改善
シンメトレル脳梗塞後遺症に伴う意欲・自発性低下の改善

ヒデルギンは2017年3月末に販売中止になっている。
病名的には、脳梗塞後遺症と頭部外傷後遺症とに分けられる。
症状的には、めまいと意欲低下が多い。

脳循環代謝改善薬

頭痛、めまいなどの自覚症状の改善には、脳循環改善薬が有効であり、特に脳梗塞後のめまいにはイブジラスト(ケタス)、イフェンプロジル(セロクラール)がグレードC1で推奨されている。
自発性低下、情緒障害などの精神症状には脳代謝改善薬ニセルゴリン(サアミオン)が有効である。

またこれらの薬剤は、多少なりとも抗血小板作用を保つため、単剤で脳梗塞再発防止の可能性も示されている。

脳代謝改善薬としてアマンタジン(シンメトレル)は抗パーキンソン病薬も兼ねるが脳血管障害慢性期の意欲・自発性低下に有用であり、作用発現も比較的早いとされている。
脳循環・代謝改善薬は概して速効性はなく、通常使用後2週間ごろより効果がなく、通常使用後2週間ごろより効果が出現し、4~8週間頃明確になる。
そこで、重度の副作用がない限り、4~8週間をめどに継続投与して効果を判定する。
8週投与しても効果がなければ他薬に切り替える。
いずれも漫然と長期投与せず、途中で休薬して症候の動きをみることが重要である。

抗痴呆薬

脳循環代謝改善薬、いわゆる以前の抗痴呆薬。

以前いっせいに薬価削除となった経緯がありました。

イデベノン(アバン)、塩酸インデノキサジン(エレン)、塩酸ビフェメラン(セレポート)、プロペントフィリン(ヘキストール)などが市場から姿を消し、ニセルゴリン(サアミオン)だけが生き残った。

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