2019年2月17日更新.3,368記事.5,927,257文字.

調剤薬局で働く薬剤師のブログ。薬や医療の情報をわかりやすく伝えたい。あと、自分の勉強のため。日々の気になったニュース、勉強した内容の備忘録。

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シンメトレルはインフルレンザに効くのか?

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シンメトレルとインフルエンザA型

パーキンソン病治療薬のシンメトレル(アマンタジン)がインフルエンザに処方されることがある。

シンメトレルの適応症は、

パーキンソン症候群
脳梗塞後遺症に伴う意欲・自発性低下の改善
A型インフルエンザウイルス感染症

B型には効果がない。

M2蛋白阻害薬のアマンタジンは、インフルエンザウイルスA型にしか有効でなく、最近のA型ウイルスはアマンタジンに耐性を持つウイルスが多くなっているため、使用頻度は少なくなっている。

今後、ノイラミニダーゼ阻害薬耐性インフルエンザウイルスが増えてくれば、シンメトレルの処方が復活することも考えれなくはない。

シンメトレル耐性インフルエンザ

現在、インフルエンザの治療薬といえば、タミフル、リレンザです。
タミフル、リレンザの発売前にはシンメトレルというパーキンソン病の薬がA型インフルエンザに効くので使われていました。

B型には効果がなく、精神神経系の副作用も多く、シンメトレル耐性インフルエンザウイルスも急速に増えていったため使われなくなっていきました。

シンメトレル耐性インフルエンザウイルスの急増の背景には、中国が鳥インフルエンザ対策として、薬価が安いアマンタジンを大量に飼料に混ぜて鶏に服用させていたことがあるらしいです。

2005/2006年のシーズンでは、アメリカのA香港型インフルエンザウイルスのシンメトレル耐性率は92.3%、日本では耐性率65.3%。

耐性獲得メカニズム

アマンタジン(M2蛋白質阻害薬)は、A型インフルエンザウイルスに存在するM2蛋白質のイオンチャネル活性を阻害し、脱殻の過程を阻止することにより、抗ウイルス効果を発揮する。

M2蛋白質の特定の部位に1つのアミノ酸変異が生じることにより、A型インフルエンザウイルスはアマンタジンに対して耐性化する。

第26、27、30、31、34位のアミノ酸変異が耐性を規定する主要な変異であり、なかでも最もよくみられるのは31位のセリンがアスパラギンに変異(Ser31Asn)したものである。

2009年の春から2010年初めにかけて流行した新型A(H1N1)2009ウイルスは、すべてがSer31Asn変異を有するアマンタジン耐性株である。

したがって、流行しているのがアマンタジン感受性ウイルスであることが確認できるまでは、アマンタジンをA型インフルエンザの治療薬あるいは予防薬として選択することはできない。

ドパミン遊離促進薬

シンメトレル(アマンタジン)は黒質線条体路のドパミン作動性ニューロンにおいて、ドパミンの放出促進作用、再取り込み抑制作用、合成促進作用によりパーキンソン病を軽減させると考えられる。

アマンタジンはもともと抗インフルエンザ薬として開発されたものである。

この薬は、グルタミン酸をニューロトランスミッターとする視床下核の興奮性を抑制することで抗PD作用を示すことが示唆されている。

最近では進行期のジスキネジアに対し、効果を示すことが期待されている。

一方で、小動物視などの視覚性幻視の問題があり、進行期に使用できないケースも経験する。

ジスキネジアが出現しているケースでは積極的に用いる。

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服薬指導のツボ⑤

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薬剤師

今日も服薬指導が億劫です

「薬を飲みたくない」という患者は多い。
特に、自覚症状の無い、生活習慣病、高血圧、脂質異常症などの薬で。「週刊現代を読んで…」とか言われて。
個人的には、「飲みたくなきゃ飲まなくて良いんじゃないですか?」と答えたいところですが、薬剤師としてはあるまじき発言なので、悩むところ。
先生

↑こんな患者いるよねー

薬剤師の情報収集法

時間の無い医療従事者にとって、効率的な情報収集は必要不可欠です。
私は学生時代から効率的な勉強方法を探って生きてきました。
例えば、1時間でいかに効率よく勉強するか、ということを1週間かけて考えていました。。。今になって思えば1週間勉強すればよかったと思います。
とにかく、この情報過多の時代を生き残るカギは、質の高い情報をいかに入手するかということにかかっていると思います。

有象無象の情報がうずまく社会、インターネットでググってウィキペディアで調べるという私の得意技でもありますが、一般人と同じようなことをしていて薬剤師という専門性の高い職種の職能を発揮できるでしょうか?
自虐的になりますが、こんなくだらないブログを見るより専門性の高いサイトで情報収集したほうが有益でしょう。ぃぇ、私のブログも有益な情報を提供したいとは思っていますが。

私の情報収取先として重宝しているのが、
国内最大級の医療従事者向け会員登録制サイト「m3.com」エムスリードットコムです。

求人情報が頻繁に来るのはウザイですが、情報の質はやはり医療従事者向けということで必要な情報が上がってきます。たまに、「こんなクソ薬局辞めてやる!」と自暴自棄になる私にとっては求人情報もある種の心の拠り所にもなったりします。
「m3.com」エムスリードットコムも登録は無料ですが、他の登録制の医療従事者向けサイト、ケアネットとか、日経メディカルとかも無料ですので、ひと通り登録しておいて損は無いと思います。自分に合った情報入手方法で日々の勉強を共に頑張りましょう。

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