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水疱瘡の友達と遊んだら水疱瘡になる?
公開. 投稿者:皮膚感染症/水虫/ヘルペス.この記事は約4分35秒で読めます.
2,763 ビュー. カテゴリ:水疱瘡は感染力が強い
水疱瘡は感染力が高いので、子供の友達が水疱瘡を発症したら、うちの子もかかっているのでは?と疑います。
家族内に患者が出た場合(家族が水痘を発症した場合)、同居の家族(下の兄弟など)は、80~100%の確率で感染し、一緒に遊んだ友達が水痘を発症した場合、50~60%の確率で感染すると言う。
兄弟間感染は不可避ですね。
水疱瘡の潜伏期間は2週間
水疱瘡の潜伏期間は大体2週間ですが、感染力があるのは発疹が出る2日くらい前からかさぶたになるまでです。
発症前後の2~3日、水疱瘡の友達と遊んでなければ大丈夫かも?
感染源がその子しか考えられなければの話ですが。
潜伏期間中の水疱瘡ワクチンの効果
水痘ウイルスに暴露後3日以内であれば間に合うと考えられています。
水疱瘡になった友達と接触後2~3日以内であれば、水痘ワクチンの接種によって、発症を防ぐことができる、あるいは軽症で済むかも。
水疱瘡の予防接種は任意
水疱瘡の予防接種は定期接種ではなく、任意です。
受けない人が多い。
5000円~1万円と高額。
なので、発症予防的に水痘ワクチンの接種を勧める医師はあまりいないかと。
それならゾビラックスの予防的投与のほうを勧めるかな。
ゾビラックスの予防的投与
家族内で水痘の患者に接触(直接触るという意味ではない)してしまった乳児や免疫不全患者、悪性腫瘍の化学療法を行う病棟での院内発症の際などには、患者と接触した者に予防的にアシクロビルを投与することがある。接触の7 – 9日後に内服を開始し、7日間継続する。byウィキペディア
アシクロビル(ACV)を0.05g/Kg/day(常用量の4分の1)を、発病予定日の2日前(兄弟は、3日前)から服用させると、症状を軽く出来る、という話も。
基本的に予防投与は保険は効きませんが、保険適応上は水疱瘡に対してゾビラックスは5日間まで。
発病予定日の2日前から5日間投与がいいかな。
Q:水痘の予防にゾビラックス(アシクロビル)を使用することはあるか?
A:病棟内などで水痘患者が発生した場合などは,既往歴のない接触者の抗体価を測定し,接触後72時間以内であれば水痘ワクチンの緊急接種により発症予防あるいは軽症化が期待できる。接触後96時間以内であれば,水痘-帯状疱疹免疫グロブリンVZIG(日本で市販なし)を投与する(100 mg/kg,1回)。 両予防策が共に不可能な症例には,アシクロビル投与による発症予防の可能性が考慮される〔20mg/kg×4,発生(接触)してから7~9日目より連日5~7日間〕。アシクロビルはウイルス潜伏期間(2週間)の後半の第2次ウイルス血症を生じている時に投与すると発生を予防できる。幼稚園や病院の外来等で偶然の接触があり,保護者あるいは本人に発症予防の希望があった場合もこれに準ずる(保険適応外使用)。質疑応答 2008年12月
水疱瘡は痕が残る?
うちの兄も子供のころ水疱瘡にかかって、顔に痕が残ってました。
でも、大人になった今はほとんど気になりませんね。
小さい頃はそのことで兄をからかったりしていたので、子供の気持ちを考えると痕は残したくない。
かさぶたをはがしたり、水泡をつぶしたりすると痕が残りやすい。
なるべく掻かないように、と子供に言ってもなかなか言うこと聞きません。
お母さんの見てない所で掻いていたり。
そんなときはやっぱりカチリでマーキングしておいたほうが、「掻いたでしょ」ってわかりやすいのかもなあ。
水疱瘡のウイルスは死なない?
子供の頃に水疱瘡に感染した人は、体の中にヘルペスウイルスが潜んでいます。
そのヘルペスウイルスは、歳をとったり、免疫力が低下してきたときに再活性化して帯状疱疹を引き起こします。
水疱瘡や帯状疱疹を引き起こすヘルペスウイルスを水痘・帯状疱疹ウィルス(VZV)といいます。
上気道粘膜から飛沫感染し、初感染である水疱瘡がおきると、その後三叉神経節や脊髄後根神経節に潜伏感染します。
神経の中にウイルスが潜んでいると思うと、不気味ですね。
水痘
水痘とは、ウイルス感染症の一種。
一般に水疱瘡としても知られている。
英語ではChicken poxと呼ばれる。
水痘は感染症法の第5類感染症に指定されており、学校保健安全法による第2類学校感染症に分類されている。
季節的には毎年12 – 7月に多く8 – 11月には減少し、罹患年齢の多くは9歳以下。
水痘ウイルスの自然宿主はヒトのみであるが、世界中に分布している。
一般に1度かかると2度とかからないと言われているが、感染しても発症にまでには至らないというだけである。
抗体が消えれば再発症する可能性は高く、再発症の例もたびたび報告されている。
治癒後も神経節などに水痘・帯状疱疹ウイルスは潜伏しており、免疫低下時や疲労・ストレス時に再活性化し帯状疱疹を発症することがある。
勉強ってつまらないなぁ。楽しみながら勉強できるクイズ形式の勉強法とかがあればなぁ。
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