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帯状疱疹ワクチンと水疱瘡ワクチンは同じ?
公開. 更新. 投稿者:皮膚感染症/水虫/ヘルペス.この記事は約4分37秒で読めます.
4,553 ビュー. カテゴリ:シングリックス
帯状疱疹と水疱瘡のワクチンって同じじゃないの?
子供の頃に水疱瘡に感染した人は、体の中にヘルペスウイルスが潜んでいます。
そのヘルペスウイルスは、歳をとったり、免疫力が低下してきたときに再活性化して帯状疱疹を引き起こします。
水疱瘡や帯状疱疹を引き起こすヘルペスウイルスを水痘・帯状疱疹ウィルス(VZV:varicella zoster virus)といいます。
上気道粘膜から飛沫感染し、初感染である水疱瘡がおきると、その後三叉神経節や脊髄後根神経節に潜伏感染します。神経の中にウイルスが潜んでいると思うと、不気味ですね。
帯状疱疹後神経痛に悩まされている高齢者の方は多いので、帯状疱疹ワクチンで予防するのも良いでしょう。
帯状疱疹のワクチンは、以前は水疱瘡のワクチン(乾燥弱毒生水痘ワクチン「ビケン」)と同じものが使われていましたが、今はシングリックスという製品があります。どちらも50歳以上が適応となっています。
水痘ワクチンは生ワクチンですが、シングリックスは不活化ワクチンです。免疫抑制剤を飲んでいる方でも使えます。
シングリックスは水痘ワクチンよりも副反応が強く、予防効果も高いという。個人的には、生ワクチンのほうが効果が高くて不活化ワクチンは低いというイメージでしたが、違うようだ。
シングリックスは1回約2万円を2回接種する必要があるので、計4万円。なかなかの値段ですが、帯状疱疹後神経痛で整形外科を通院されている方をみると安いようにも感じます。
水痘ワクチン
水疱瘡の予防接種は定期接種ではなく、任意です。
5000円~1万円と高額であり、受けない人も多い。
潜伏期間中の水疱瘡ワクチンの効果としては、水痘ウイルスに暴露後3日以内であれば間に合うと考えられています。
水疱瘡になった友達と接触後2~3日以内であれば、水痘ワクチンの接種によって、発症を防ぐことができる、あるいは軽症で済むかも知れません。
水疱瘡の潜伏期間は大体2週間ですが、感染力があるのは発疹が出る2日くらい前からかさぶたになるまでです。発症前後の2~3日、水疱瘡の友達と遊んでなければ大丈夫かも?
家族内に患者が出た場合(家族が水痘を発症した場合)、同居の家族(下の兄弟など)は、80~100%の確率で感染し、一緒に遊んだ友達が水痘を発症した場合、50~60%の確率で感染すると言う。
ゾビラックスの予防的投与
家族内で水痘の患者に接触(直接触るという意味ではない)してしまった乳児や免疫不全患者、悪性腫瘍の化学療法を行う病棟での院内発症の際などには、患者と接触した者に予防的にアシクロビルを投与することがある。
予防投与は保険適応外ですが、社会保険診療報酬支払基金で、保険審査上認めているアシクロビルの予防的投与に以下の事例がある。
原則として、「アシクロビル【内服薬】」を「ボルテゾミブ使用時の管理」、「造血幹細胞移植時の管理」に対して処方した場合、当該使用事例を審査上認める。
原則として、「アシクロビル【内服薬】」を「カルフィルゾミブ、もしくはイキサゾミブクエン酸エステル使用時の帯状疱疹の発症抑制」に対して処方した場合、当該使用事例を審査上認める。
原則として、「アシクロビル【内服薬】」を「ベンダムスチン塩酸塩使用時の帯状疱疹の発症抑制」に対して処方した場合、当該使用事例を審査上認める。
この際の用法用量は「通常、アシクロビルとして、1回200㎎を1日1回経口投与する。」となっているので、少量の投与で予防する形である。
水疱瘡は痕が残る?
うちの兄も子供のころ水疱瘡にかかって、顔に痕が残ってました。
でも、大人になった今はほとんど気になりませんね。
小さい頃はそのことで兄をからかったりしていたので、子供の気持ちを考えると痕は残したくない。
かさぶたをはがしたり、水泡をつぶしたりすると痕が残りやすい。
なるべく掻かないように、と子供に言ってもなかなか言うこと聞きません。
お母さんの見てない所で掻いていたり。
そんなときはやっぱりカチリでマーキングしておいたほうが、「掻いたでしょ」ってわかりやすいのかもなあ。
水痘(水疱瘡)
水痘とは、ウイルス感染症の一種。一般に水疱瘡としても知られている。
英語ではChicken poxと呼ばれる。発疹が毛を毟った鳥の肌のぶつぶつに似ているから付いたようです。
水痘は感染症法の第5類感染症に指定されており、学校保健安全法による第2類学校感染症に分類されている。
季節的には毎年12 – 7月に多く8 – 11月には減少し、罹患年齢の多くは9歳以下。
水痘ウイルスの自然宿主はヒトのみであるが、世界中に分布している。
一般に1度かかると2度とかからないと言われているが、感染しても発症にまでには至らないというだけである。
抗体が消えれば再発症する可能性は高く、再発症の例もたびたび報告されている。
治癒後も神経節などに水痘・帯状疱疹ウイルスは潜伏しており、免疫低下時や疲労・ストレス時に再活性化し帯状疱疹を発症することがある。
勉強ってつまらないなぁ。楽しみながら勉強できるクイズ形式の勉強法とかがあればなぁ。
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