2019年2月19日更新.3,370記事.5,917,338文字.

調剤薬局で働く薬剤師のブログ。薬や医療の情報をわかりやすく伝えたい。あと、自分の勉強のため。日々の気になったニュース、勉強した内容の備忘録。
潰瘍性大腸炎(UC)

・病変は大腸に限局する
・通常、直腸側から口側に連続性・びまん性の病変(びらんや潰瘍)
・主として粘膜層の炎症
・病変の範囲により、大きく〔直腸炎型〕、〔左側大腸炎型〕、〔全大腸炎型〕に分類される

潰瘍性大腸炎は、原因不明の大腸のびまん性炎症性疾患で、国の指定難病である。
大腸の表層に発生した炎症が、肛門部より口に向かって広がるのが特徴で、下痢や粘血便(血液・粘液・膿の混じった軟便)、発熱や体重減少などの症状が表れる。
発症には免疫機能の不調、過剰な免疫反応が関係していると示される。

好発年齢は20代だが、生涯にわたり再燃・寛解を繰り返すため、患者は若年者から高齢者まで幅広い。
2012年度の患者数(医療受領者証保持者数)は約14万4000人と、近年急増している。

治療は、症状の増悪が見られる活動期の「寛解導入療法」と、症状が落ち着いている時の「寛解維持療法」に分けられる。
寛解導入療法として、軽症および中等症では、5-アミノサリチル酸(ASA)製剤のメサラジンの経口薬や注腸薬を使用し、改善しない場合、経口ステロイドを併用する。
ステロイド無効例にはタクロリムス水和物、インフリキシマブ、アダリムマブといった免疫抑制薬や生物学的製剤が用いられる。
また、血球成分除去療法も行われる。
なお、寛解維持療法では、5-ASA製剤の経口薬または局所治療の単独、もしくは併用を行う。