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むずむず脚症候群にレボドパは逆効果?
公開. 更新. 投稿者:パーキンソン病.この記事は約2分18秒で読めます.
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むずむず脚症候群にレボドパはダメ?
日本ではまだレストレスレッグス症候群に適応のある薬は、ドパミンアゴニストのビ・シフロール錠しかありませんが、欧州ではL-DOPAも承認されています。
しかし、L-DOPAではAugmentationと呼ばれる症状悪化が発現する可能性が高くなります。
これに対し、非麦角系ドパミンアゴニストではその可能性が低いことから、第一選択薬は非麦角系ドパミンアゴニストとなっています。
欧米ではこのほかの薬物療法として、オピオイド製剤、抗けいれん薬、鉄剤などが投与されることもある。
Augmentationとは?
治療開始から3~4か月経過するとaugmentationや反跳現象がみられことがある。
augmentationは、RLS症状の出現時刻が治療開始前より2時間以上早まる、症状の増悪、上肢など他の部位への症状拡大を特徴とする。
反跳現象とは薬効が切れた深夜または早朝に症状が再発することである。
いずれも作用時間の長いドパミンアゴニストに切り替える。
Augmentationとは
治療薬服用の初期に認められていた効果が持続せずに、レストレスレッグス症候群の症状が重症化することです。症状発現時刻が治療薬服用以前よりも早くなったり、昼夜を問わず症状に悩まされる恐れがあり、さらに疼痛が生じたり、症状が身体・腕にまで及ぶ場合もあります。安全性 Augmentation|ビ・シフロール錠 薬剤基本情報|レストレスレッグス症候群とは
ドパミンアゴニストの長期服用でむずむず脚が悪化?
長期のドパミンアゴニスト治療により、RLS症状が早い時間帯に現れたり、症状が強くなったり、症状の部位が広がったりするオーグメンテーション(症状促進現象) という副作用がみられることがあります。
その場合には薬剤を中正したり切り替える必要があるので、治療中は患者の訴える症状の変化に注意していなければなりません。
レボドパ製剤とむずむず脚
レポドパは内服後0.5~2時間くらいで血中濃度がピークに達し、半減期は1~3時間で即効性があるが半減期が短い。
augmentationや反跳現象が起こりやすいため、長期使用や高用量の投与は避ける。
RLS症状の発現頻度が週1回以下の間歇性RLSに対して必要時に投与する。
投与用量は、レボドパ・カルビドパ水和物配合剤、またはレボドパ・ベンセラジド塩酸塩配合剤を100~200mg/日にとどめる。
非麦角系ドパミンアゴニストとむずむず脚
以前は麦角系が使用されていたが、心臓弁膜症、心肺後腹膜線維症、胸膜肺線維症等の副作用により、現在は非麦角系が主流となっている。
非麦角系のプラミペキソールが中等度から重度のRLSに有効性と安全性が確認され、2010年1月に適応追加となった。
副作用として眠気や突発的睡眠に注意する。
麦角系ドパミンアゴニストとむずむず脚
カベルゴリンの有効用量は0.5~2mg/日で、半減期は60時間と長い。
PLMSにも有効で、augmentationや反跳現象が起こりにくい。
ブロモクリプチンメシル酸塩、ベルゴリドメシル酸塩も有効性が報告されている。
参考書籍:クレデンシャル2013.8
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