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RNAポリメラーゼ阻害薬がインフルエンザに効く?リバビリン、アビガンなど
公開. 投稿者:風邪/インフルエンザ.この記事は約2分40秒で読めます.
1,656 ビュー. カテゴリ:リバビリンとインフルエンザ
C型肝炎に使われる抗ウイルス薬のリバビリン。
インフルエンザウイルスにも効果があるらしい。
リバビリン(Ribavirin)は抗ウイルス薬で、多数のウイルスに効果を示す。現在日本ではC型肝炎に対して認可されており、経口剤としてインターフェロン(注射)とともに用いる方法が標準的治療法とされている。インフルエンザウイルスやRSウイルスにも効果があるが副作用などのため使用されていない。リバビリン – Wikipedia
リバビリンはRNAポリメラーゼ阻害薬。
ノイラミニダーゼ阻害薬とは異なり、ウイルス細胞内での複製に関与するRNAポリメラーゼを阻害する作用を持っている。
インフルエンザはRNAウイルスなのでリバビリンが効く。
現時点までで判明しているRNAポリメラーゼ阻害薬の特徴としては、A型、B型に加えてC型インフルエンザウイルスにも有効であり、ノイラミニダーゼ阻害薬の耐性ウイルスにも効果を発揮することが非臨床試験で確認されている。
また、発症後早期に使用する必要があるノイラミニダーゼ阻害薬に対し、投与が遅れても効果があることが報告されている。
症状発現から48時間以上経過した場合にも使える。
RNAポリメラーゼ阻害薬とインフルエンザ
RNAポリメラーゼ阻害薬の抗インフルエンザ薬としては、アビガン(ファビピラビル)が製造販売承認を取得している。
アビガンといえば、エボラ出血熱に効くといわれ、一時報道されました。
2014年3月に富山化学工業が日本国内での製造販売承認を取得した。ただしすぐに製造・販売が開始されるわけではなく、新型インフルエンザが流行し他の薬が効かないと国が判断した場合に、厚生労働大臣の要請を受けて製造を開始するという特殊な承認となっている。富山化学工業は当初、アビガンがタミフルに代わる新しいインフルエンザ薬として普及し会社の収益源となることを期待していたが、動物実験で胎児に対する催奇形性の可能性が指摘されため、厚労省による製造販売承認は大幅に遅れたうえに緊急の場合のみ製造可能という条件がついてしまい、経営に貢献するという期待は外れる結果になった。
催奇形性などあり、たかがインフルエンザに使うにはリスキーな薬。
他の薬が効かない場合にどうしても、というケースで使うことが想定される。
勉強ってつまらないなぁ。楽しみながら勉強できるクイズ形式の勉強法とかがあればなぁ。
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