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PL顆粒はドリエルよりも眠くなる?
公開. 更新. 投稿者:風邪/インフルエンザ.この記事は約2分35秒で読めます.
5,439 ビュー. カテゴリ:プロメタジンとジフェンヒドラミン
PL顆粒には、抗ヒスタミン薬としてプロメタジンメチレンジサリチル酸塩が含まれている。
このプロメタジンの抗ヒスタミン作用の強さについて、ピレチア(プロメタジンメチレンジサリチル酸塩)の添付文書には、
モルモットにあらかじめ抗ヒスタミン剤を投与することにより、ヒスタミンによる死亡を阻止することができるが、この方法によるとジフェンヒドラミンの約30倍、トリペレナミンの約15倍の抗ヒスタミン作用を示した。
と記載されている。
プロメタジンはジフェンヒドラミンの約30倍の抗ヒスタミン作用がある。
ジフェンヒドラミンといえば、市販の睡眠改善薬ドリエルの有効成分である。
ピレチア細粒10%の1g中には、プロメタジンメチレンジサリチル酸塩135mg(プロメタジン塩酸塩として100㎎)が含有されている。
PL顆粒1g中には、プロメタジンメチレンジサリチル酸塩13.5mg(プロメタジン塩酸塩として10㎎)が含有されている。
つまりPL顆粒はピレチア細粒の1/10の強さ。
ピレチアがドリエルの30倍の強さだとしても、PL顆粒はドリエルの3倍の強さはあることになる。
量の補正をしたとしても、PL顆粒はドリエルよりも強い抗ヒスタミン作用と眠気を生じることになる。
仮に重量比で30倍とすると、プロメタジン10㎎は、ジフェンヒドラミン300㎎相当の抗ヒスタミン作用を示すことになる。
ドリエルは1回量50㎎なので、6回分の服用量に相当する。
モル比で30倍とすると、プロメタジン塩酸塩の分子量は320.88なので、10㎎は約0.03mmolとなる。
その30倍は約0.9mmolで、ジフェンヒドラミン塩酸塩の分子量291.82から、約262mgとなる。これは、ドリエル約5.3回分に当たる。
PL顆粒にはカフェインが含まれており、眠気を抑える効果はある程度期待できる。
しかしカフェインは、一般的なドリンク剤やコーヒーなどにも100㎎以上含まれていることが多いのに対し、PL顆粒1回分に60㎎しか含まれていないため、効果は限定的だと考えられる。
PL顆粒はドリエルよりも眠くなります、と伝えておこう。
勉強ってつまらないなぁ。楽しみながら勉強できるクイズ形式の勉強法とかがあればなぁ。
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3 件のコメント
いつも目から鱗の情報を感謝しております。
PLが大変眠くなるのは理解していたのですが、なんとドリエルの3倍とは思っても見ませんでした。
ただ、上記の説明で
>ドリエルがピレチアの30倍の強さ~
と記載されているのは反対ですよね。
余計なお世話かもしれませんが・・・
重量比30倍はおかしくないですか?
コメントありがとうございます。
訂正いたしました。