記事
クレメジンは他の薬と同時服用しちゃダメ?
公開. 更新. 投稿者:相互作用/薬物動態.この記事は約2分46秒で読めます.
7,079 ビュー. カテゴリ:クレメジンの相互作用
クレメジンの添付文書には、
「他剤を併用する場合、本剤は吸着剤であることを考慮し、本剤との同時服用は避けること。」
と記載されている。
腸内の有害物質だけでなく、同時服用した医薬品の成分も吸着してしまいます。
同時服用を避けるってどのくらい間隔空ければいいのか。
添付文書には書いてない。
どの薬を吸着しやすいかなどの詳細なデータが無いらしい。
ただ、田辺三菱製薬のホームページのQ&Aには、以下のように記載されている。
他剤との同時服用を避け、目安として、他剤服用後30分から1時間、間隔をとってクレメジンを服用してください。ただし、薬剤間の違いや個人差がありますので、他剤の効果には十分ご注意ください。
クレメジンは吸着剤であり、in vitroで他の薬剤を吸着することが認められています。他の薬剤と併用すると、他剤の作用を減弱したり、本剤自体の作用が減弱したりすることが考えられます。
なお、クレメジンを先に服用した場合の他剤との投与間隔については、目安の時間をお示しできません。
処方上の用法は、他の薬剤と同じく「毎食後」と記載されてくる可能性があるが、同時服用は避けて、30分から1時間は開けてから服用する必要がある。
クレメジンとノルバスクの相互作用
クレメジン(球形吸着炭)は石油系炭化水素由来の球形微粒多孔質炭素を高温処理して得られた粒子状の内服用吸着剤である。
本剤は消化管内ではほとんど吸収されることなく、周辺のさまざまな物質を吸着して糞便中に排泄させる性質を利用して、慢性腎不全患者の尿毒症性物質を吸着し、透析療法の導入遅延を目的として投与される。
したがって、クレメジンは併用薬物をも吸着する可能性がある。
このため、ほかの薬剤との同時服用は避けるように指示されている。
アムロジピンは、試験管内での吸着試験ではクレメジンとの強い吸着性が示されている。
しかし臨床試験の結果では、アムロジピンとクレメジンを同時食後服用しても、アムロジピンの吸収阻害(血液中濃度の低下)は20%程度である。
一方、アムロジピン食後服用後1.5時間以上経過してからクレメジンを投与した場合は相互作用はほぼ回避される。
アムロジピンの吸収は遅いにもかかわらずクレメジンとの相互作用が弱いのは、摂取した食事の影響によるものと考えられるが、詳細は今後の検討を待たなければならない。
勉強ってつまらないなぁ。楽しみながら勉強できるクイズ形式の勉強法とかがあればなぁ。
そんな薬剤師には、m3.com(エムスリードットコム)の、薬剤師のための「学べる医療クイズ」がおすすめ。
1 件のコメント
他の薬を飲む時刻を2時間後にしても効果がない