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風呂上がりにフロジンを使っちゃダメ?
公開. 更新. 投稿者:皮膚外用薬/皮膚病. タグ:脱毛症. この記事は約1分8秒で読めます.
6,278 ビュー. カテゴリ:風呂上りのフロジンはダメ?
フロジンの添付文書の注意書きには、以下のように書かれている。
湯あがりのあと等に使用すると副作用が強くあらわれる傾向がある。なお,副作用があらわれたときは,使用部位を水等で洗い流すこと。
お風呂上りに使うと副作用が出やすい。
フロジンの作用機序は血管拡張作用によるものなので、お風呂で体を温めて血管拡張されている状態で使うと、フロジンの作用が増強されてしまうわけだ。
フロジンという名前ですが、フロ上がりには使わないように。
フロジンの成分は、カルプロニウム塩化物水和物。
OTCの発毛促進薬「カロヤン」の成分です。
カロヤンの1%製剤には、特に湯上りに関する注意書きは無い。
しかし、カロヤンの2%製剤( カロヤンプログレEX O )には、
「洗髪直後や湯あがり直後に使用する場合は,発汗等の副作用があらわれる傾向がありますのでほてりをさましてから使用して下さい。」
と書かれている。
ちなみにフロジンは5%製剤。
濃度が薄ければ、副作用のリスクも少ないので、1%製剤には湯上りの使用に関する注意書きが無いのだろう。
確かに副作用のリスクという面で考えると、湯上がり直後の使用は控えた方が良いだろう。
しかし、血行促進効果の増強と考えると、脱毛症には湯上がりに使った方が効果的なのかも知れないな、と考える患者さんもいるだろう。
それに頭皮を清潔にしてからの使用、と考えると、風呂に入った後の使用にはなってしまう。せっかちな人間だと風呂上り直後に使ってしまうことは十分考えられる。注意しよう。
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