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メジコンでセロトニン症候群?
公開. 更新. 投稿者:喘息/COPD/喫煙.この記事は約1分58秒で読めます.
4,918 ビュー. カテゴリ:デキストロメトルファンとセロトニン
メジコン(デキストロメトルファン)は非麻薬性中枢性鎮咳薬。
作用機序は、
デキストロメトルファンは,延髄にある咳中枢に直接作用し,咳反射を抑制することにより鎮咳作用を示す。
です。
モルヒネに近い構造式をもつので、麻薬同様の咳中枢への鎮咳作用。
μオピオイド受容体に作用して鎮咳作用を示すのだろう。
禁忌のところに、MAO阻害薬とあり、
デキストロメトルファンは中枢のセロトニン濃度を上昇させる。
MAO阻害剤はセロトニンの代謝を阻害し,セロトニンの濃度を上昇させる。併用によりセロトニンの濃度が更に高くなるおそれがある。
とある。
SSRIとも2016年4月に併用注意の相互作用が記載された。
なんでセロトニン濃度が上昇するのかはわからない。
ほかのオピオイドでトラマドールにはSNRI作用があるらしいので、メジコンにもSNRI的な作用があるのかも。
他の鎮咳薬でMAO阻害薬と禁忌になっている薬は無いので、メジコンのセロトニンに対する影響は強いほうだと思われる。
セロトニンは呼吸にも影響するので、メジコンの鎮咳作用はセロトニン濃度上昇のおかげでもあるかもしれない。
メジコンは比較的安心して使われる、使用頻度の高い鎮咳薬であるので、飲み合わせには要注意である。
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