記事
スプレキュアは排卵を抑制する?
公開. 更新. 投稿者:月経/子宮内膜症.この記事は約4分48秒で読めます.
2,406 ビュー. カテゴリ:GnRHアゴニストと不妊治療
スプレキュアなどのGnRHアゴニストが不妊治療に使われるらしい。
GnRHアゴニストといえば、子宮内膜症や子宮筋腫で、偽閉経療法として使われる薬。
閉経しちゃったら子供できないじゃん、と思います。
スプレキュアには短期で使うことで、排卵を促す効果があります。これはスプレキュアの「フレアーアップ」というLHとFSHの急激な上昇を利用したもので、HCG注射の代用として体外受精以外の周期でも使用されることがあります。
スプレキュアを短期的に使えば、排卵を促進する。
長期的に使うと、下垂体ホルモン、卵巣ホルモンの分泌を抑制し、子宮内膜症や子宮筋腫の治療に使われる。
排卵を促進したり、抑制したり。
どういう使い方をすればいいのか。
スプレキュアの効果がいまいち よくわかりません 不妊・不妊症・不妊治療の広場 その他 – 不妊・妊娠・出産・育児-女性の為の健康生活ガイド『ジネコ』
スプレキュアは脳下垂体から分泌されるFSH(卵胞を発育させる)やLH(排卵を起こす)を抑える働きがあります。
私は体外受精でスプレキュアのジェネリック医薬品のブセレキュアを使ったことがありますが、hCG注射直前まで1ヶ月ほど使い続けました。
それで完全に私自身の脳下垂体から出るFSHやLHを抑制した上で人工的にFSH(HMGとも言う)の注射で卵胞を発育させて、LH(hCG)を注射して排卵直前で採卵しました。
持続的にスプレキュアを使っていれば、脳下垂体からのホルモンが出ないので排卵は起きません。
一般的にはこの方法がとられると思います。ただ、スプレキュアには短期で使うことで、排卵を促す効果があります。これはスプレキュアの「フレアーアップ」というLHとFSHの急激な上昇を利用したもので、hCG注射の代用として体外受精以外の周期でも使用されることがあるようです。
もしかしてトピ主さんの言ってるのはこれかな?と思います。
採卵前日ならhCG(排卵誘起)として使っているんだと思いますよ。
もうひとつの日記
さて、体外受精にスプレキュアを使うのは...。
排卵誘発剤により一時的に複数の卵胞が発育すると、各々の卵胞が小さいうちにエストロゲンというホルモンが一定量生成されてしまうため、卵が充分に発育しないうちに排卵を促す「黄体化ホルモン」が放出、発育中の卵に悪影響を及ぼします。スプレキュアを使用すると脳下垂体の働きがブロックされるため、卵胞がどんなに発育しようとも黄体化ホルモンが放出されないために、排卵は起こりません。
スプレキュアの使用を止め、黄体化ホルモンと同じ作用を持つhCG注射をすることで、約36時間後、排卵直前に採卵を行うことができます。したがって、排卵誘発剤とスプレキュアを併用することで充分に卵を育て、かつ採卵日をコントロールすることができる、というわけなのです。
不妊治療でスプレキュアを使っていると聞いても、使い方、目的には2通りあるようで。
よく話を聞かないとわからないけど、男の私にはあまり話してくれなさそう。
GNRHアゴニスト
下垂体からのゴナドトロピンの分泌を抑制することによりエストロゲンを低下させ内膜症の増殖を抑制する。
GnRHアゴニストは胃で分解されるために非経口的な投与が必要であり、鼻腔噴霧、デポー注射、デポー埋め込みなどの剤形がある。
副作用として更年期様症状や骨密度低下が高頻度にみられるので6ヶ月以内の使用が原則である。
これらの低エストロゲンによる副作用を防ぐために少量のエストロゲンの併用(Add-back療法)や低用量長期投与が試みられている。
GnRHアゴニストは子宮内膜症の治療薬としては治療効果が高く、薬物療法の中心となっている。
点鼻剤と注射剤があり、一般的には注射剤のほうが治療効果が高い反面、副作用も強い傾向にある。
・GnRHアゴニストは初回投与後に一過性の高エストロゲン状態による不正出血や過多月経を伴うことがある。
投与4週目ごろにより低エストロゲン状態による更年期症状を認めることが多い。
長期投与すると骨量減少を認めるため6ヶ月の投与の後に、少なくとも6ヶ月の休薬期間が必要である。
・子宮粘膜下筋腫に対してGnRHアゴニストを使用すると、多量の性器出血を認めることがあるので注意が必要である。
下垂体GnRH受容体に選択的に作用する。
投与初期にはゴナドトロピン(卵胞刺激ホルモン、黄体形成ホルモン)分泌能を亢進させるが、反復投与によりGnRH受容体量の低下を引き起こし、GnRH反応性を低下させ、最終的に卵巣からの性ホルモン分泌を抑制する。→子宮内膜症組織が萎縮する。
・投与初期にエストロゲン分泌が一過性に亢進し、症状が一時的に悪化することがあるが、通常、治療を継続することにより消失する。
・長期投与により骨塩量の低下がみられることがあるため、6ヶ月を超える継続投与は原則として行わない。
・低エストロゲン状態により、更年期障害様症状があらわれやすく、特にうつ症状には注意が必要である。
・妊娠状態が継続できず、流産をするおそれがあるため、妊婦または妊娠している可能性のある婦人は禁忌である。
・母乳中に移行するおそれがあるため、授乳婦は禁忌である。
・投与期間中はホルモン剤以外の方法で避妊させる。
勉強ってつまらないなぁ。楽しみながら勉強できるクイズ形式の勉強法とかがあればなぁ。
そんな薬剤師には、m3.com(エムスリードットコム)の、薬剤師のための「学べる医療クイズ」がおすすめ。