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血圧は年齢+100?
公開. 投稿者:高血圧.この記事は約2分2秒で読めます.
1,091 ビュー. カテゴリ:血圧の正常値
年齢+100が血圧の理想と言われていたこともありました。
しかし、現在では収縮期血圧140mmHg未満、拡張期血圧 90mmHg未満が、年齢に関係なく理想であるとされています。
さらに、かつては140~160/90~95mmHgの血圧を境界型高血圧といって、これくらいの高血圧は治療をしてもしなくてもよいといっていた時代もありました。
しかし、その後の研究でこの血圧でも将来的に高血圧合併症がやはり発生する頻度が高くなっていることが明らかになりました。
したがって、現在ではWHOでも年齢に関わらず基本的には血圧を140/90mmHgよりも低く保つことを勧めています。
血圧が10mmHg上がると死亡リスクが15%増加?
「健康日本21」の資料中には、収縮期血圧が10mmHg上昇すると、脳卒中罹患・死亡の危険度が男性では約20%、女性では約15%高まることが示されており、さらに男性では冠動脈疾患罹患・死亡のリスクが約15%増加することが示されています。
悪玉血圧と善玉血圧
血圧にもコレステロールと同じように、善玉血圧と悪玉血圧というのがあるらしい。
善玉血圧というのは、駆出圧のことで、心臓が血液を体の隅々まで送り出すために発生する駆出圧波で、必要不可欠な圧力です。
悪玉血圧というのは、反射圧のことで、善玉血圧が血管に伝播していく過程で、血管から跳ね返ってくるもので、いわば不要な圧です。
血管が硬い、血管内腔が狭い、血管の壁が厚いなど、動脈硬化を起こしている血管ほど、悪玉血圧が大きくなります。
上腕で測定する血圧計では、反射圧が肩の骨などに吸収されてしまうので、善玉血圧しか測定できません。
心臓を出た直後の血圧(中心血圧)を測らなければ、悪玉血圧はわからない。
2つの収縮期血圧
血圧を下げると血流も下がる、と思われがち。
それは駆出圧のことしか考えていないから。
収縮期血圧には2つあり、心臓から血液を送り出すときの圧力と、送り出された血液が血管壁から跳ね返ってくるときの圧力。
跳ね返りの血圧(反射圧)を下げれば、血流はスムーズになり、血のめぐりがよくなる。
ARBやACE阻害薬、Ca拮抗薬などの血管拡張薬は反射圧を下げる薬。
β遮断薬や利尿薬は、駆出圧を下げる薬。
うまく使い分ける、あるいはコンビネーションで使うことが必要。
しかし、反射圧が悪玉というのは、まあいいとして、駆出圧を善玉と呼ぶのは、ちょっと疑問。
患者によっては、駆出圧を下げる必要のある者もいる。
血圧とは
血圧とは、心臓から送り出される血液が血管でどのくらいの抵抗を受けているかを数値化したものです。
「血圧=心拍出量×末梢血管抵抗」
と定義されています。
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