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ビスホスホネート週1回製剤を2日連続服用してもいい?
公開. 更新. 投稿者:骨粗鬆症.この記事は約2分11秒で読めます.
9,817 ビュー. カテゴリ:ビスホスホネートの飲み忘れ
ビスホスホネート系の骨粗鬆症治療薬は、飲み忘れが多い薬です。
骨粗鬆症なんて、骨折しない限り症状も無いので、患者さんのアドヒアランスも悪い。
ビスホスホネート製剤の服用継続率は治療開始から6ヶ月で50%程度にまで落ち込むという報告もあります。
コンプライアンスの低下を改善すべく、週1回服用タイプのビスホスホネート製剤というのがあります。
週1回だと余計に飲み忘れそう、と思うかも知れませんが、週1回タイイプを飲み忘れたとしても、次の日に飲めばいいのです。次の日にも飲み忘れたら、その次の日でも可。その次の次の日でも大丈夫です。
なんと、2日連続で飲むハメになっても大丈夫なのです。望ましくはありませんが。
月曜日に飲み忘れて火曜日に飲んだとしたら、次に飲む曜日は1週間後の火曜日、としたいところです。が、飲み忘れの都度、服用曜日を変更していたら、飲み忘れのループスパイラルに陥ってしまうので、曜日は変えないほうがいいでしょう。
ビスホスホネート飲み忘れたときの対応
・連日投与製剤(2.5mg)
1回分飛ばし、翌日の起床時から通常通りに服用。
・週1回投与製剤(17.5mg)
次の服用予定日の前日までであれば、気付いた翌日の起床時に1回分服用。
ただし、1日に2回分まとめて服用することはないように。
・月1回投与製剤(75mg)
気付いた翌日の起床時に1錠服用し、その後はあらかじめ定めた日に服用。
ただし、飲み忘れに気付いても、次の服用予定日前の7日間は飲み忘れ分を服用しない。
月1回タイプは1週間は間隔をあける必要があります。
ビスホスホネートは飲み忘れしやすい?
骨粗鬆症に使う薬にビスホスホネート製剤があります。
この薬の問題点は飲み忘れやすいという点です。
そもそも骨粗鬆症なんて自覚症状が無いので、骨折でもしない限り危機感は薄いです。
ビスホスホネート製剤の服用継続率は治療開始から6ヶ月で50%程度にまで落ち込むとの報告もあります。
ビスホスホネート製剤には、毎日飲む薬以外に、週1回の服用でいい薬というのもあります。
週1回というと余計に飲み忘れそうな気がしますが、飲み忘れたときには次の日に飲めば良いので、結構緩い感じで服用できて良いみたいです。
海外での調査によれば、週1回製剤の服用中止率は服用1年以上でも7%程度にとどまっているとのこと。
週1回の薬は飲み忘れが心配?
骨粗鬆症の薬で、週1回服用、という薬があります。
毎日飲む薬と比べて、飲み忘れないか心配になるところですが、飲み忘れたとしても、気づいたときに飲めばいいので心配いりません。
飲み忘れたと思っていたら飲んでた、という過剰服用には注意しなければなりませんが。
飲み忘れについては、週1回のほうが心配かと思いますが、服薬を続ける、という意味でのコンプライアンスを比較すると、週1回製剤のほうが1日1回製剤よりも、約10~15%服薬継続率が上昇します。
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