ジクアスとヒアレインの違いは？

ジクアスとヒアレインの違いは？

ジクアスとヒアレインの違いは？

ドライアイの治療薬「ジクアス点眼液」という目薬があります。
使わない領域の薬は全くもって不勉強です。

ジクアス点眼液
一般名：ジクアホソルナトリウム
薬効分類名：ドライアイ治療剤（ムチン/水分分泌促進点眼剤）
製造販売元：参天製薬株式会社

ヒアレイン点眼液
一般名：精製ヒアルロン酸ナトリウム
薬効分類名：角結膜上皮障害治療用点眼剤
製造販売元：参天製薬株式会社

ヒアレインは目の水分の蒸発を抑える。

ジクアスは水分と、水分を目に定着しやすくする作用があるムチンの分泌を促す新たな作用機序を持つ。

基本的にはヒアレインが投与され、涙液の分泌能力に問題がある場合にジクアスが投与される、とメーカーは見ているらしい。

併用も可能。

ドライアイの治療法

重症のドライアイでは、乾燥した瞼と擦れのあった眼球表面に微細な傷ができ、痛みや炎症が出る。

ムコスタ点眼液：涙の成分の一つであるムチンの産生促進と角膜・結膜障害の回復を狙う。
ヒアルロン酸点眼液：眼表面の保湿のため。
抗菌点眼薬：眼球表面の傷からの感染を防ぐ目的。
ジクアス点眼液：ムチン産生促進

痛みを感じている患者には、ジクアスよりもムコスタが適している。

ジクアスとヒアレインの点眼順序

ヒアレイン（ヒアルロン酸）とジクアス（ジクアホソル）を併用する際は、先にジクアホソルを点眼してムチンの分泌を促進しておくことで、ヒアルロン酸がムチンと結合しやすくなり、より効果的な涙液安定化が期待できると考えられる。

ヒアレイン0.3％よりも0.1％のほうがいい？

ヒアルロン酸については、0.1％と0.3％の規格があります。

以前は重症のドライアイに0.3％を処方する医師も多かったが、ヒアルロン酸に水分が移行してしまうため、かえって乾燥感が出てしまうという。

角膜の表面が剥けて創傷治癒を促したいが、流涙が多い患者に限って、0.3％製剤を使う。